第7話☆なぜ街を作るのか?

異世界に来て1年の話を一気に説明したけれど、ザックリしすぎていたと思うのでもう少し『あやかし連合』について説明しておこう…


あやかしとは 八百万の神の総称と考えて欲しい…森羅万像に神が宿ると言うアレである。


正確には 過去 現在 未来の『日本人が認識』した『神秘』に基き構成された『者や物や事』が『あやかし』である。


『ギリシャ神話』や『北欧神話』などは他国の人の『神秘』である。


人が想像し認識した者(物)が『世界の神秘度』に基づき『奇跡』や『神秘』の存在(現象)になるのだ。


『日本古来』の『神秘』が現代日本(世界規模)で融合(混濁)し純粋な『古来の神秘』は失われ(絶滅)つつある。


其の為の種の保存(再生)が『幻想移民計画』である。


神も妖怪も基本的に『死』が無い『子』も居ない 人の『想像や希望』で『事実』が出来る。


其の為 時代時代の人によって『神』や『妖怪』の存在が根本から異なる。


其の為 『悪』から『善』や『妖怪』から『神』などと存在が『次代の人の認識』で大きく変わっていくのだ。


神(正)・魔(邪)・霊・獣・人・物・木・火・土・金・水と色々と有る訳だが。


『日本古来の神秘が有るうちに異世界に移民しようぜ♪』という計画なのだ。


現代日本で要らなく(相手をされなく)なった『神』や『妖怪』が暇だから『異世界』で『再利用』されようぜ!と言った事(要望)でも有る。


其の為 この異世界で『江戸時代』を再現して『神秘と共存する人類計画』を現在実行中なのである。


結局『あやかし』は『人間』あっての者(物)なのだ。


特に『妖怪』などは『人間を脅かす』事で『存在維持』している者が多く(迷惑だな)…何とも変な集団なのだ。


その点『神』は信仰を『存在維持』にしているので『恩恵』を示して『信仰』してもらわねばならない…其の為に『異世界移民都市アマテラス』は人間を迎え入れる『環境』を整えているのだ。


「人間と言う物はだから要注意 信仰や思いつき一つで奇跡を起こすのだから」


と力説する俺…それを聞く3人は…


「元より伊織を全面的に支持する」


クールな遊女鬼(酒呑童子)の金剛さんは全幅の信頼を寄せてくれている。(信頼が重い…)


「御嬢様の成されるがままに」


執事な大天狗のミサザキ先生も…もはや完全に丸投げ…(もはやどうでもイイのでは?)


「あたしもネーネーの言うとうりが良い~」


にぱっ!と陽気に笑う可愛い幼児の鵺 ツグミちゃん 可愛い!にーにが守ってあげるよ!!あうあう


鵺 日本版キメラ(キマイラ?)と言う感じの大妖怪 凶悪な妖怪だが人化していると可愛い幼女にしか見えない…しかし俺より年上…俺2歳だし…


「では今後も江戸時代の町村を建設しつつ 防壁を築き 人間を迎え入れる準備をしつつ この世界の情報の入手をしていきましょう」


戦争の『無かった』江戸時代をベースに『拠点』を建設する。

『現代日本』の街を作る事も出来たりするのだが、『あやかし』に最も『支持される時代』が『江戸』で有るため、平和な『時代』を提供し人間を『家畜』(げふんげふん)安心して暮らしてもらうために(ちょっとおどかすけどね…)理想の『幻想都市計画』を俺達は作り上げる!!はず…


因みに『家各種』『寺』『神社』『城』『平安屋敷』『城郭』と異界転移門を中心に展開しているが、建築系の神や妖怪の助けが(種開放)有るため凄いスピードで(建材が勝手に飛んだりする)作りあげられている。


無茶苦茶な風景(家が自動的に組みあがるetc)が日常化しているのは『異世界の魔素濃度と神秘比率』が地球の『神話時代』を超える為である。


人と神が存在していた時代と同じかそれ以上の『神秘率』この『異世界』では低級妖怪でも俺TUEEEEが出来そうである。


経った一年で弱いはずの『砂かけ婆』がゴブリン相手に『無双』したのを『遠視』した時には…愕然としたものだ。


此方に来た時には弱かった者も『強制レベリング』などをしてそこそこの戦闘力になっている(強制!)。


この世界には『スキル』や『レベル』が有る。


神秘比率の高さが『あらゆる奇跡』を可能にしているのか、色々とぶっ飛んでいる。


『常識』『物理法則』など色々とあやふやで、正直恐い…今は『人間』との接触をしない様に(怖いので)していたが今回の3+1巨頭会議(主に俺主導…)で『人類文化圏探索』が決定した。


探索派遣要員の選出が成されることになったのだが…


「私の九尾分身の一人を派遣しようと思います」


九尾は9人の其々特色に有る『分身体』を作り出せる。


何度か試してみたのだが、なかなか使える。


もう一人の自分が自分を見ている感覚はVRゲームをしている感覚に似ている。


並列思考?別個性?自動ロボット?何とも不可思議な感じだが9種類の自分は中々『面白い』殺戮破壊を好む自分に、女々しい自分、強気な自分に、知的な自分…多重人格的に9種類?10種類か?自分が居るのは変な気分だ。


2本尻尾3本尻尾など増やすのも可能、その都度本体の力が落ちていくのだが…9本使うと半分のポテンシャルまで低下する。


1本なら1割り減と言った処だが…10人全員でお茶を飲み『会議』したときは面白かった。


自分に自分が突っ込むと言うのは面白い『尻尾9号』が男と言うのも大いに盛り上がるネタで有った。(その話は後日しよう)


「御嬢様の分体を?」


「それは危険…」


「あたしもね~ねといく~」


ツグミちゃんを連れて行くのは…有り?かな?


「私も行こう」


「私もご一緒致しましょう」


「将軍と大臣がアマテラスを離れるのは無しで!」


俺(九尾)が巫女姫・金剛(酒吞童子)が将軍・ミサザキ先生(大天狗)が大臣・ツグミちゃん(鵺)突撃隊長と役職を振ってある。


俺(九尾)が転移門の近くの神社社殿にて『移民都市アマテラス』余剰+で全域に『特殊結界』を張る&政務&軍事&高天原に報告などの全権を担う職務『巫女姫』を…金剛(酒吞童子)は各種族を率い軍事面全般を任せる大将軍をやってもらい、アマテラスの行政全般はミサザキ先生(大天狗)に(丸投げ)大臣に… 外敵が来たら…バーサーカ―的ツグミちゃん(鵺)を放り込み殲滅…戦闘では見境ない…超危険幼児…取説無し!!


『特殊結界』は認識障害系と物理障壁の複合結界だ 維持は疲れるが 寄って来ず 来ても拒む!便利結界である。


兎に角 この2人(+1)は『重要(危)人物』なので別の人員を用意して貰うとしよう。


「分体なので何かあっても大丈夫だし 共有思考で状況が同時認識されるから大丈夫!」


「一人で行くと?」


「賛同しかねます」


「ねーねといくー!」


では条件に合う人員を…と2人に頼み ツグミちゃんとワタシ(女)は一緒にお風呂に行くのであった。


「ねーねと一緒にぬくぬくしようね~」にこにこ


「あい♪」


お巡りさんコイツです!!(合法!!)


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