第3話
数年後の冬に乾いた咳を友人がし始め、風邪には気をつけないとなと言い合ううちに春が過ぎて夏が来、サークルを友人がよく休み始め、たまに出席してもまだ咳をしている事を不振に思い始めた頃、突然彼から癌になった事をメールで告げられた。嫌な予感がして彼の家へ行くと、昔手術した肺癌が再発した事、やりがいだと言っていた英語教師も辞め通院しながら自宅療養に専念すると静かな表情で言われ、彼の寿命は長くないと直感した。
それから二年間がん治療を続け、彼は一時は快復したように見えたが再び体調を崩し、三年目にはマンションを引き払って実家のある北海道へ転院した。
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