メイキング・アトリビュート

亜都璃 烈火(あとり れっか)

第1話 俺のアトリビュート

童貞だからって男のステータスを決めつけるのはおかしくないだろうか?


せめて女が処女だからと咎められるならまだしも女の場合は処女でも問題ないどころか、むしろ処女を大切にしているほうが立場が上な気もする。


確かに童貞は痛くもかゆくもないかもしれない(あくまでも物理的には)。そして処女は痛みに耐えて想い人の為に捧げるもの。その理論には異論はない。社会全体がその通りならば、だが。


特にわけがわからないのはこのような事例である。


『童貞のくせに調子にのんなっての、キモッ!』


この言葉に対して3つほど言わせてもらうとしよう。(ちなみにこの言葉を発した人物は高校生、同級生、ギャル、処女、そこまで容姿端麗なものではない、といった人物像としておく。)


・同級生にも関わらず、勝手に立場が上だと思っている態度。

・何か気に食わないと突っかかり、また「キモッ!」っと連呼する。

・そして(これを言えば全て崩れるのだろうが)そこまで可愛くもないのになぜ指図されなければならないのか。


とまぁ、こんな感じに思う。というかこれが普通だろう。


そりゃ俺も世間から見てイケメンではないが、誰に対してもこんな態度をとるなんて勇気いや、図々しさなんて持ち合わせていない。人としてどうかと思わないか?


突然だが、俺はエロゲをやっている。


二次元の女の子という存在に出会い、俺は三次元には興味がなくなってしまったのだろうか、今の俺の日常にはラノベ、アニメ、エロゲの三要素は不可欠になっている。


また突然だが、俺はラノベ作家である。


家の家系として兄一人、俺が弟と、姉も妹もいない俺には女の子に対しての憧れを題材にすれば妄想という名の仮想の世界を本という器の中に書き表すことは容易く、その内容から読者たちを魅了し、その読者のおかげもあり、ありがたいことに書籍化という運びになった。


こんなことを言っても信じてもらえるかわからないが、お金目当てじゃない。それに元々はラノベ作家になるつもりもなかった。


俺が望んでいるのは、理想のヒロインに出会うこと。二次元であれ三次元であれ、妹であれ姉であれ、幼馴染であれその友達であれ、そんな身分はなんだっていい。


でもダメだった、見つからない。エロゲでもギャルゲでもアニメでもラノベでも、見つからずここまで来た。


だから発想を変えた。


『見つけるんじゃない…作るんだ。』


そうだ。だってそうだろう?俺の好みなど誰がわかる?理解できる?逆にいえば読者や他の人の好みなど俺には知ったこっちゃないのだ。そうそれが当たり前なんだ。


理想の女の子の胸の大きさは巨乳?美乳?貧乳?…etc←俺は美乳と巨乳の二刀流だ。


髪の毛の色は黒髪?金髪?赤髪?青髪?緑髪?紫髪?…etc←俺は黒髪だ。


髪型はロング?ショート?ポニーテール?ツインテール?…etc←俺はロングだ。


基本タイプは?清楚系?クール系?活発系?両性系?天然系?根暗系?ヤンキー系?…etc←俺は選べない。好きになった人が〜系だった…というパターンだ。


男がどうか知らん。だがな、女の子の種類・タイプは大袈裟に言えば何千通りもある。その証拠としては、容姿が全く同じと言っていいほど似ていても性格、物事の考え方、可愛いと思う場面、全部が違うからだ。


それを証拠にするなら、さっき述べた俺の希望はその女の子次第では変わっていく、つまりは俺のわがままなのだ。


何度も言うがこれは俺の妄想、考え方だ。間違った解釈の方が多いかもしれない(というか多い)。だが、これは俺の希望ロマン、男とした生まれたからこそ発生した希望ロマンだ。


誰に咎められても、誰になんと思われようとも多分俺はこのテーマをずっと追い続けていく。そして認めてくれる人だけ認めてくれればいいんだ。


そう。これは俺が始めた、俺だけのヒロインを作る(まだ見つかってないだけかもしれないからもしくは探す)物語ストーリー



俺の属性を探す


俺の属性アトリビュートを探し、作る物語。




メイキング・アトリビュート。




















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

メイキング・アトリビュート 亜都璃 烈火(あとり れっか) @rekka307

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ