377日目 化け物の正体を暴け
チューリの案内でとある潰れた家屋にやって来るとそこには昼間に戦った連中が数人何かを探しているようにして家屋に入って行きハイネたちはその連中にバレないよう身を低くして壁に隠れて様子を見ることにし連中を見ていると辺りの壁や残骸を取っては捨ててとしておりついに何かを見つけたのか連中はそのモノの前で止まっていた。
「何か見つけたようだけれどここからじゃ全然見えないわね・・・・ハイネどうする??攻撃して一気に全部を炎の海に沈めちゃう??
それに奴らをどうにかしないと何を見つけたとしても近づけないわよ??」
「そうだけどここで騒ぎを起こした方が問題でしょ・・・それにこっちにはチューリちゃんがいるし派手な戦いはまた今度という事で・・・コレに助けてもらおうと思ってる。」
「ハイネお姉ちゃんの持ってるそれなーに??何かの幼虫??」
チューリは見た事のないものに興味津々と言った顔をしてハイネの持つワームをツンツンとして触りハイネはメルトも知らないモノだと思いワームの説明を始めた。
「コレはね、とある国に行った時に技術の粋を結集させた偵察アイテムで。
名前はステルスワームって言うの・・・で、このゴーグルにこの子たちが見たものが写るって言うものでさ。
試して理解させる時間はなさそうだからすぐに実行しよっか。
ワームたち・・・あの連中が何を見つけたのか悪いけど見てきてくれないかな??」
「わぁ~~本当にワームが行っちゃったね!!!ハイネお姉ちゃんってすごいね!!!メルトお姉ちゃんは何かしないの??」
「えぇ!?えっと・・・私はあんなとんでもな物は持ってないし私のガチな魔法は使うとこの辺じゃバレやすいからまた今度ね。
魔法で私たちがいることが気付かれると本当に国中のアレを相手にしなくちゃならなさそうだし我慢よ私・・・見栄を張るのはまた今度・・・・スーハー・・・」
メルトは自分に何かを言い聞かせるかのようにしてワームの向かっていった先に何があるのかを少しワクワクしながら待っているとワームからの連絡が入りハイネはゴーグルをつけて確認すると目の前に広がっていたのは人の体を練り合わせて作ったムカデのような化け物でありハイネはチューリには見せられないと言いつつメルトに見せるとワクワクしていた心がぶっ飛び・・・人を材料にネクロマンスをしているこの国に腹が煮えくり返りそうな程怒りに満ち溢れメルトはゴーグルをハイネに返すとともにもう我慢の限界と1人怪物のいる方へ走り魔術をぶっ放した。
「さぁコレでアンタたちの敵が私だっていう事が証明されたわよ!!!
ほらほら出てきなさいよ!!!私がそのフザケタ肉塊のバケモンを消し炭にしてやるわ!!!!」
「わぁ~メルトお姉ちゃんがぴかーーーって光った!!!
それに魔法でドッカーーーーンて!!!すごいね!!!」
「うん、そうだね・・・だけどこの先の行動次第で私たちの導かれる流れが大きく変わる・・・だからメルトには何としてでもアレを狩って証拠を消さないといけなくなったけどさすがにメルトもアレには我慢できないよね・・・」
ハイネはゴーグルに移った見るに堪えない怪物を確認したことによりワームを回収しゴーグルをしまうと辺りを警戒しつつメルトの前に現れるであろう化け物が動くのを待っているとそれはそんなにも遠い未来ではなかった。
「ズルルルルルル・・・・・・・」
「あら??あれだけもてなしてあげたのにまだ死んでないなんて本当に生命力だけは人数分あるのかしらね??
他のネクロマンスされた連中の事なら心配しなくていいわ。
全部骨に戻してあげたから・・・あんたたちも私が綺麗サッパリにぶっ潰してあげるわ!!!この世界で最高な偉大なる魔女メルトの名の元に!!!
――――――――――ブレイズファイヤー!!!!」
「わぁ~~~また光った!!!キレイキレイ!!」
「あれだけの火を浴びてもまだ動いていると言う事は魔力に耐性があるのか・・・・そうか、アイツは火に強いのかもしれない・・・・
メルト、その大きな奴は火に強いのかもしれないから他の攻撃でアクションして見てくれないか??
他にも同じ個体がいた場合に対処がやりやすくなるからさ。」
ハイネの言葉にメルトは自分のやり方でダメージが入っていない事を悟ると次に氷の魔法で氷結させるも・・・・・
「ズズズズザァァァァ!!!!!!」
「ぐぅッ!!!なんつー力をしてんのよ・・・・それに地面を這いずって出てきたけどコレは想定外の大きさじゃない!?」
「すっごく・・・大きい・・・それに怖い・・・怖いよぉ。」
「大丈夫、私たちがチューリちゃんには私たちがいるから大丈夫さ。
にしても想定外すぎる・・・地面にまだ体の一部が・・・いや、体の大半が埋まっている状態だったなんて。
コレは大教会での次の議題になりそうかな・・・・ネクロマンスの廃止と禁止条約・・・あんまり拘束拘束は好きじゃないんだけどこれを見たら否定もできないよね・・・・さぁチューリちゃん少しだけ移動するから私の背につかまっているんだよ??」
ハイネはチューリを背に置き・・・攻撃の被害にならないようさらに離れてメルトとの戦いを見ていたが。
違和感を感じ他の家を見て見たがこれだけの騒ぎに誰一人として騒いでおらず誰一人として逃げ出すものが現れないことに違和感が絶頂に達し。
ハイネはメルトとは別に個人で気になった事を確かめにチューリを連れて向かいメルトはハイネたちがいなくなったことをいいことにフリーでド派手に攻撃を仕掛けていた。
「さぁ今回はバカみたいに叫んで止めるハルトもギャーギャーというキルりんに綺麗ごとを抜かす魔王のサキュバスがいないから本当に自由にブッパができるわ!!!
この機会を与えてくれた戦いの神に少しは感謝してもいいけどそれはそれで私の目の前に移るお前をぶっ潰してやるわ!!!
―――――――――ストーンプレッシャー!!!!」
「ズズズズァァアァァ!!!!!!」
メルトの放った鋭利な岩の雨を受けた肉塊の化け物は体中から血を流してのたうち回っており。
メルトはその様を見ては何人何十人何百人とネクロマンスにあつかわれたのかと奥歯をギリギリと噛み締めその肉塊にトドメの一撃と強烈な雷を突き立てハイネに言われた通り証拠を残さないよう火を放ちその場を去った。
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