309日目 連続的猛吹雪
怒りが爆発したメルトにハルトは怒りで返すのではなく・・・旗が付いてるのは特別な者の証とせっちゃんたちに聞かれないようにメルトに呟くと。
メルトは怒りから自分だけが特別なものを食べているといい気になり。
ハルトに対して暴言ではなく褒めたたえ始め・・・逆にやりすぎたかとハルト自身が悩むほどに調子に乗り・・・ギャーギャーと騒がれても面倒だとこのままにしておくのがベストと判断しそのまま食事を終え――――――――
「ぐっへぇ~~ちょっと量が物足りなかったけれどコレはコレで女性の平均的な食べる量よね。」
「うッ・・・私は食べないと動けないタイプだからいいんだ!!
それに栄養はちゃんとこの通り・・・・隅々にまで行き届いてるから問題ないんだ!!」
「本当にこのサキュバス王は私に喧嘩ばっかりですね・・・・
今日のお風呂を覚えておいてくださいよ・・・・借りはキッチリと風呂場でつけさせてもらいますので!!!」
「それはどういう??ここのお風呂は狭いお風呂場じゃないの?」
「あぁそう言えばせっちゃんはここのお風呂を使うのは初めてだっけか??
そんじゃメルトたちに使い方を教えてもらってくれ・・・俺がやれば事件が起こりそうでな・・・・」
ハルトは何か嫌な予感がし、気分のいいメルトにせっちゃんを任せたと言って皿を洗いに向かい。
その間にメルトはせっちゃんに風呂場の使い方の説明に行くと・・・魔王は自分も手伝うと言って皿を拭くのを手伝ってくれ、すぐに洗い物が終わりソファーに座って待っていると興奮したせっちゃんがメルトと共に戻ってきた。
「ここのお風呂はすごいな!!!あんなに広いお風呂は旅館とか大きい宿以外に見たことが無い!!!
本当にハルトたちはどうしてこのような言い家に住んでいるんだ??
もしかして魔王の力で無理矢理建てさせたりとか??」
「失敬な!!!私はこの家を改築をしたにはしたが家自体を建ててはいない。
それにこの家は元々この国の王が使っていた別荘だとハルトたちから聞いて・・・家がないからと拠点としていただいたとか。」
「そうだ、とある事から流れに流れでここが俺たちの家で財産でもある。
だからまぁ壊したりしないで丁寧に扱ってくれると助かる。
壊したら改修工事長の魔王に壊れた個所を伝えておいてくれれば直してくれるから。」
「あぁ・・・だから時々壊れてたはずの壁だったり窓が直っていたのですね。
と、色々話していたらお風呂に入りたくなったのでさっそく女水入らずで入りませんか??
勿論ハルトが覗きをしたのならこの猛吹雪の中を全裸で駆け回ってもらいますからね??」
キルりんはサラッとハルトに見たら絶対にやると言った顔をして脅迫をすると。
せっちゃんの手を掴んで全員がお風呂場に消えていき・・・無になっていた。
「覗きをするなか・・・誰があんなまな板を見るかってんだ・・・・まな板なら台所で見たい放題だが・・・せっちゃんって意外とゲームにいるようなステータス外の巨乳・・・・アレは魔王クラス・・・いや神に近いんじゃ・・・いや、待て待て待て。
ここは我慢しろ・・・男のハルトは我慢できる男の子だ。
それに全裸でこの猛吹雪の中晒されるなんて死んだ方がマシの案件だ・・・・
耐えろォ~~~耐えるんだァ俺ェ・・・・ん?何か聞こえたような・・・・」
ハルトはお風呂場の方から賑やかに叫ぶ声が聞こえ・・・その声を辿って脱衣所ののれんがかかった場所まで移動して耳を澄まして聞くと。
キルりんは先ほどの復讐と魔王の体をムニュムニュと触っているとメルトの実況が聞こえており。
バレない内にソファーに戻らないと、と・・・考えて表情を元に戻すと目の前には魔王のパジャマを着たポニーテールのせっちゃんの姿があった。
「い、いやこれは・・・・違うんだぞ!?
俺は覗きなんてしてないからな!?それにたまたまここを通りかかってだな!!!
そう!!!歯を磨きに洗面台を使おうとしてきただけなんだ!!!アッハッハ!!!(よし、ここまで言い切れば問題ない・・・せっちゃんならわかってくれる・・・・ハズ!!!)」
「そう・・・なんだ・・・私ならハルトに・・・見られても嫌じゃないよ?」
せっちゃんが何を言ったのかとハルトの脳内で整理をしてから答えを出すまで時間がかかりすぎていたのか。
背を向けていたハルトはせっちゃんの方を振り返って拒否をすると。
せっちゃんはパジャマを少しだけズラして谷間を強調して見せ・・・あと少しで全てが丸見えになろうと言うところで――――――――――
「コラァァァアァッ!?せっちゃん!!!それにハルト!!!一体お前たちは何をやっているのだ!?」
「い、いや俺は別に何にもしていないぞ!?
せっちゃんが魔王のパジャマに違和感があるらしいんだ!!!
だからその魔王の部屋でせっちゃんが満足するパジャマを選んで着てやってくれないか??」
「え、私は別に・・・あぁ魔王さん私は大丈夫・・・あぁ~~~」
「何なのよ、ハルトがまたセクハラでもしたわけ??」
「まぁハルトも男ですから仕方ありませんが・・・私たちの寝ている時に出も発散させてくださいよ。
あと声とか物音は厳禁でお願いします。」
メルトとキルりんの発言にハルトは大きな声で否定し・・・部屋に返すとハルト自身もお風呂に入ってから部屋に戻り床に就くが・・・・
「せっちゃんってあんなに大胆なキャラだったか??
いやいや、きっと寒さとあまりにも腹が減りすぎて自分でもわからずにやっていたんだろう・・・きっとそうに違いない!!!そうだと言って欲しい・・・・
いや、何も言わずなかったことにしよう。
問題はこの吹雪以外に必要じゃないしな・・・・」
ハルトは窓の外で吹雪く雪を一度見てから明日は晴れることを祈りつつ目を閉じるのであった・・・・・
そして、翌日・・・ハルトの願いを裏切るかのように外は朝から吹雪で外に出られそうにもなく。
ハルトは当番で朝食を作りに台所へ向かい作業を開始すると、魔王たちも起きてやって来ていた。
「ハルト、おはよう。
昨日に引き続いて今日も朝から猛吹雪だな。
このまま猛吹雪で外に出られそうにないのであれば私が直接雪の雲を吹き飛ばすが・・・・どうする??」
「そうだな、状況次第じゃ頼むかもしれないが・・・・今の所力業に出るには早い気がするしもう少し待ってよう。
それとお前らは早く顔を洗ってこい・・・目がまともに空いてねぇじゃねぇか。」
「そんなことないわよ・・・・私の目はいつだって真実を見ているわよ・・・・」
「発言が寝ていますので行きますよ・・・
洗面所はこっちです・・・そっちは玄関ですよ??」
「みんな、おはよう。
昨日はおかげさまでよく眠れたよ。
あと・・・外がこれだと今日も厄介になってしまいそうなのだけれど・・・・」
せっちゃんは言い難そうな顔をしてハルトたちをチラチラと見ると2人は構わないと言ってせっちゃんの滞在を許可するとメルトたちと共に顔を洗って来ると言って後を追いかけに行った―――――――――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます