270日目 森の異変??
あれからハルトたちはすぐに酒場を出て家に戻って各自の部屋で夜を明かすと。
いつものように廊下に転がされていたメルトが目覚め・・・騒ぎだしていた。
「ねぇハルト!!!ハルトってば!!!昨日の魔王の誕生日パーティーはどうなったのよ!?
私・・・全然記憶にないのだけれど!?何かしたの!?」
「んあぁ??パーティーだぁ??酒場でいつものようにメシを食っただけだが??
あとはプレゼントを買ってやったりしたくらいだが・・・お前酒で酔いつぶれてて何回起こしても気が付かなかったぞ??」
「ふわぁぁぁ~~2人ともおはようです。
そうです・・・昨日はメルトが悪いのですよ。
あれだけ大量にお酒を飲めば潰れるのは目に見えてるじゃないですか。
どうして毎回イベントがあるにも関わらずにハメを外すのですか??
だから酒場でも酔いどれ魔女だとか酒にだらしない女だとか言われるんですよ??
ん?そう言えばいつも朝は早い魔王が起きていませんがどうしたのでしょうか??」
キルりんは魔王がいないことに気が付き。
ハルトたちは魔王を起こしに向かうと、魔王は部屋にはおらず家じゅうをあちこち探していると・・・・
「ん?どうしたんだ??
もしかして私を探してくれたのか!?いやぁ悪い悪い・・・
ちょっと目が覚めるのが早くて朝から外をぐるっと走っていたんだ。
今日もいい天気で害獣でもなんでも出そうないい日になりそうだ。」
「いえ、害獣も魔獣も出ないことに越したことはありませんが・・・
魔王はとりあえずシャワーでも浴びてきたらどうですか??
汗でべとべとじゃないですか。」
「うっわ~~魔王ってばビショビショじゃない。
もうすぐ冬だって言うのにどんだけ走り込んで来たのよ・・・・」
「それじゃ俺たちは魔王が風呂から上がるまでここで待ってるから早くこいよ。」
魔王はハルトたちに返事をしてから急いでシャワーを浴びて出てくると。
朝食を食べに酒場へと移動した。
「アムアムアム・・・んで??今日はこれからどうするの??
いつものように依頼で害獣をボッコするの??」
「そうだなギルドで依頼を確認してから決めたいところだが。
魔王の言っていた通りなら今日は害獣とか討伐系の依頼が多く張り出してあるかもなぁ~」
「面倒ですよねぇ~害獣も魔獣もこの時期になると子作りや冬を超えるために栄養の補給をすると言いますが・・・・
人間の視点からですとはた迷惑な事限りなしです。
人に迷惑をかけないのならいいのですがねぇ~~~アムアムアム・・・」
「こ、子作り・・・いやいやいや。
害獣も生きる為なのだ・・・それも仕方のない事だ。
ましてや害獣も魔獣も生物なのだから食べることや子供を育てることもするだろうし文句も言えまい。
だが・・・・子供か・・・・ゴクリ。」
魔王は子供と言ってからハルトをジッと見つめ・・・目が合うと自分の食事に戻り・・・・ハルトは魔王のリアクションに不思議に思いながら食事を食べ終えると。
魔王たちも食事が済み、ハルトたちは依頼を受けにギルドへ向かった。
「って、何だこの人の数は??
何かのイベントか?マジでなにがあったんだ??それとも問題発生か??」
「よぉ、ハルト・・・いやな。
異常な数の害獣が森に現れてな・・・ギルドの総力を挙げて狩ることになったってわけだ。
で、そのメンバーを集めているらしいんだが・・・ハルトたちはどうするんだ?来るのか?」
「いいえ、ちょっと待って!!
その作戦には報酬がどのくらい出るのかが先よ!!!
報酬が少ないのに参加しても楽ができたとしても報酬が無いんじゃ楽してもしょうがないじゃないの!!!」
「メルト・・・そう言う事は大声で言うのはどうかと思いますよ??
周りの冒険家やハンターたちもすごい目つきで睨みつけて来てます・・・・」
「で、どうなのだ??
報酬と依頼の大まかな内容が知りたいのだが。」
魔王とハルトの質問に近くにいた冒険仲間の男が必要ないからとギルド総力戦の紙を受け取ると。
その内容は先ほどの冒険家が説明してくれた内容通りで森に現れた魔獣やら害獣の討伐及び追い払う事がメインで。
討伐の際に多くの報酬が出るということが書かれており、その内容を見たメルトは声をかけて話し合う間もなくギルドの受付嬢の所へ向かい依頼を受注していた。
「フンフフ~~~ン!!さぁ今日の依頼はこの大量虐殺で決まりよ!!!
見つけ次第に害獣だろうが魔獣だろうが魔王だろうが狩って勝って狩りまくりよ!!!!」
「私は討伐リストには載っていないのだが!?
まぁこの辺りにいる冒険家やハンターたちから狙われて遅れを取るような私ではないのだが・・・・あくまでこれは害獣と魔獣を追い払い駆除するべき部分では駆除をすると言う事だな。」
「内容からするとそうだな。
それにしても害獣も魔獣もどうしてこんな辺鄙な森に出て来てんだろうな。」
「そんなことは今はどうでもいいんですよ。
まずはどうやって害獣を見つけて駆逐するかがポイントではないのですか?
まぁ人は刺しちゃだめって言うルールがあるのでライバルを減らすことはできませんが・・・私はそんなことはしませんし書かなくていい事だと思うのですがね・・・・どうしてもこの欄を見ると私を刺している様で仕方ないのです・・・・」
キルりんは一部分の文脈を見つめながらもやもやしていると、集合がかかり・・・ハルトたち集合の声に導かれるまま森へ移動し。
最後の注意と説明をすると言って台に上ったモノはと言うと・・・・
「いやぁ~ギルドの皆の衆集まってくれてありがとう!!!
私は言わずとも知られたハイネ教会のハイネ司祭!!
え?今はそんなことはどうでもいいから説明を始めろ?
わかったわかった・・・そんなに血の気をムンムンとさせた目で睨みつけなさんなって。
それじゃ説明するよ??まず駆除方法は退去させるか駆除の二つだ。
そしてターゲットは害獣か魔獣の2種で原種生物は除いてね。
あとは人間同士もめ事を起こさないように仲良くやってね!!!
それじゃ開始ィィィイ!!!」
ハイネの適当な説明からリザさんの開始の金の音に冒険家やハンターたちは一斉に森へ向かって消えて行き。
ムクロたちは移動をする前にハイネと話し・・・状況の説明をしてもらう事にした。
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