88日目 ヨルムンガンドの対抗策?
家に戻ってきたハルトは・・・ヨルムンガンドの話をするために早く家に戻って来たかのように思っていたが・・・何やら用意とか何とかで部屋の外で待たされ。
数分後・・・魔王に部屋の中に入るように呼びつけられ。
部屋の中にに入ると・・・魔王の格好は薄いパジャマ姿であった。
「どうだハルト??この新しいパジャマは・・・・ハルトはこう言ったのは好きか??」
「いや、俺はそんなパジャマパーティーの衣装を見に来たんじゃない。
あのヨルムンガンドの対策をするために来たんだ。
魔王がそう言う気じゃないのなら帰らせてもら・・・・おい、何んだよ!?
シャレになんねぇぞ!?ドアを消すとかそれでも魔王か!?
辱めを与えるつもりなのか!?魔王はもう少しまともだと思ってたのによ!!!」
魔王は顔を曇らせながらハルトに近づくと・・・・ハルトの頬をそっと撫で・・・
「そんなに・・・私と一緒は嫌か??
何がダメだ??どうして私を避けるのだ??」
「いや、待て待て誤解だ・・・・別に魔王を避けてなんてねぇよ。
ただ、今回はあのヨルムンガンドとか言うヤバイ奴をどうにかしねぇとダメだろ??現状・・・話し合いができるメンバーは俺達だけだし・・・・
って!?おい、急に泣くなって!!!!
あ~俺が悪かった・・・ほら、コレでいいか??なぁ??泣き止んでくれよ・・・・」
魔王はチラッと指の間からハルトを見つめながら・・・ベッドで横になりながら話そうと誘い。
ハルトが断ろうとした時だけ泣きマネをすると・・・ハルトはハイハイと言って魔王のベッドに腰を掛けた。
「そうだ!!ハルトは私の奴隷・・・しっかりと日付が変わるまで言う事を聞いてもらわないと困るというもの―――――――」
「よく言うぜ、さっきまでビービービャービャーカエルみたいに泣いてた魔王が・・・はぁ、悪かった。
だからそんな頬を膨らませてアピールしないでくれ。
で、魔王はどうしたいんだよ??あと・・・ヨルムンガンドの話は??」
本題のヨルムンガンドの話をする前に魔王はハルトの手を握ると・・・
「このまま少しだけ手を握り返してくれないだろうか??
それだけで・・・許しておいてやる・・・」
「そうかい・・・だったらお望み通り握っといてやるよ。
魔王のちっせぇ手をな。」
魔王が握る手を強がりを言いながら握り返すと、魔王は笑みを浮かべ・・・目を閉じながらヨルムンガンドの事について話し始めた。
「あのヘビの魔王は・・・ここに戻ってくる前の話だが。
全ての世界を壊そうとしたんだ。
次元を超え空間を超え時までも超えるその強大な力は誰もがかなわず抗う事の出来ない強大な力だったが・・・一番有力な噂では神々の代行者がヨルムンガンドの力をある程度まで削り、違う世界に飛ばしたと聞いていたが。
まさか戻ってくるとはな・・・・だが、戻ってきたヤツは依り代となるカラダが無ければ思い通りに行動することができないのだろう。
その証拠にヤツは私たちを目の前にして退却した。
それらを考えると、あのヨルムンガンドを倒す方法は―――――――ん!?」
「どうせ魔王の事だ・・・あの人間を殺せばヨルムンガンドが倒せるって言いたいんだろ??
そんなのお断りだ!!
どれだけ俺がクズだとかバカだとか言われようが構わん。
でもな・・・ゲームでもなんでもそうだ・・・誰かを犠牲にして得られる平和や日常はありえねぇんだよ。
だから・・・もっと他に良い手がないか考えようぜ??」
ハルトはカッコよく魔王にキメて言うと・・・魔王は堪えられずに笑い出し。
ハルトに抱き着いた。
「お、おい!?なんだよ!?どうしたんだよ魔王!!!!俺がまた何か気に障ることを言ったか??だったら謝る!!!だから――――――」
「いや、ハルト・・・・笑って抱き着いてすまない。
ただ・・・ハルトならそう言うだろうと思っていた。
変な所で気を使いバカで短期で・・・そして、皆と違い辛く選ばない道の先にある小さな光を目指そうとするその内に秘めた強さに感動したんだ。
だ、だが誤解するなよ?べ、別にハルトの事が・・・す、すすすす・・・スキとか言うわけじゃないからな!?!?
私は魔王だ!!!ハルトのような冒険家やハンターとは住む世界が違うのだ・・・悪いな!!」
魔王は本音をツンツンで隠しながらハルトに言うと・・・・ハルトは―――――
「だよなぁ~魔王は俺なんかよりももっといい相手がいいよな。
で、魔王・・・どうして関節技決まってんだ!?
いだだだだだ!!!折れ・・・ぬ、抜けッ!?いや、取れる取れる!!!取れちまうから止めろ!!!!」
「ふぅ~フゥ~~~こんなもので許しておいてやろう!!!
ハルトには乙女心と言うモノがまるで分っていない!!!
ここは逆の意味だと言う事にどうして気付かないのだ!!!
それよりも・・・こんなパジャマを着ている私にどうしてあぁしてやろうこうしてやろうと変な視線を飛ばさないんだ!?お前はそれでも男か??」
魔王に好き放題言われながら・・・体の節々を優しく撫で・・・魔王をちらりと見るが・・・・
「なんだ?魔王は俺が年がら年中発情期だと思ったか??
俺はウサギでもネコでもねぇ!!!これでも紳士だ!!!
そんなサキュバスみたいな恰好で誰がムラムラって・・・いてててて!!!!」
「誰がサキュバスだ!!!誰がッ!!!あんな尻軽低級悪魔娘と一緒にするな!!!
私はこれでも純粋で一途なのだ!!!わかったか??」
ハルトはギブギブと魔王の腕にタッチをすると・・・ゼェゼェ言いながら解放され。
今日は寝ると言って部屋から出ようとしたが、未だに扉は魔王が消したままで・・・・
「何を言っている??今日はここでハルトは寝るんだぞ??
私と同じベッドで寝れるんだ・・・1億ゴールド払っても足りない事だぞ??
って、オイ!!!どうして窓から逃げようとするんだ!!!
ハルトは猫か何かか??」
「猫になったら見逃してくれんなら俺は猫にでも犬にでもなってやるよ!!!
だから・・・その手を放せぇ!!!あぁ!?!?最後の脱出口の窓まで消しやがった!?」
魔王はベッドに横たわると、隣をポンポンと叩き・・・ハルトを呼び付け。
言う事を聞かないハルトを魔法で無理矢理隣に寝かせると―――――
「それじゃ、ハルト・・・お休み。」
「いや、お休みじゃねぇよ!?
俺の体・・・痺れちゃってんだけど!?
コレはアレか??かなしばりっていうヤツか??
全然身動きがとれねぇ・・・・ぐぐぅ・・・・」
ハルトの体は
ただ、魔王の綺麗な谷間だけが一望できる絶景ポイントであったが・・・・
ハルトは力を振り絞ってもダメだと感じると、どうにでもなれと谷間を一定時間見続けた後・・・目蓋を閉じて眠りについた―――――――――
そして、翌朝・・・・ハルトは目が覚め、体に何かがのしかかったような重さと体の自由が未だに効かないと感じ。
手探りで何がどうなっているのか探ると―――――――
「んん・・・あぁッ・・・・くふぅ・・・・」
「ん?なんだこの甘い声は??
それに手に馴染むこの柔らかさ・・・・まさかなぁ~~~んなわけないよな??」
ハルトが手探りして引き当てたモノは魔王の大きく実らせた木の実であった。
ハルトの手の動きによって魔王は甘く声を漏らし・・・手を下げようにも引っかかって抜けず。
どうしたモノかと考えていると、魔王が目を覚まし。
ハルトの手が自分の胸を掴んでいるのを確認すると・・・・
「寝込みを襲うとは・・・ハルトは女の敵かはたまたただの外道か・・・さぁ、どうしてくれようか???」
「いや、待て、俺は全然悪くないだろ!?手を出す出さないと煽ったのはそっちだろ!?おい・・・魔王、ここは穏便に・・・な?おい、聞いてるか?マジでやめろ??おい、この淫乱サキュバスやめろ!!!ぎゃっぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
こうしてハルトと魔王たちとの賑やかな1日が始まりを告げた―――――――
「んぇ???どったのハルト・・・ん?また世界地図でも描いちゃったわけ???
まぁ~どうでもいっか・・・・・ムニャムニャ――――――」
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