79日目 キルりんとリードの作戦

リードとジャージーたちと共に部屋に入って話を聞くことになったのだが・・・・リードの仲間たちが邪魔と・・・リードはサブリーダー以外を外に追い出し。

昔の事件について話し始めた。


「その、私たちが山賊をしていたのは覚えているだろ??

あの頃よりもう少し前の事だった・・・・・

しっかりと国に仕え、王の言うがままに指名されたものを闇に屠ってきた。

だが、ある日・・・・王の命令で指名された任務である少女の拉致らちまでは行ったのだが・・・その後の行為を受け入れらず、皆でその少女と共に逃げ出そうと試みたのだが―――――――

その、少女は逃げる際に命を落とし・・・我々は国の反逆となって指名手配されたと言うわけだ。

本当に滑稽な話だろ・・・国に仕えていた命に背いて、国に牙を剥いたんだ。

そりゃ、こうなる事の予測は相手の喉元を切り裂いたらどうなるかわかるくらい簡単だった。

そして、そのまま山に逃げ・・・山賊と化して命を繋いでいたんだ。」

「その話を聞く限りだと・・・私の勝手な答えだが。

リード達は間違ってはいない。

逆にその少女を何の躊躇いもなく殺害しようとした国が間違っている・・・」

「そうですね、今回ばかりは・・・リードを・・・落ちこぼれだったリードと同じスクールを卒業して誇らしいと思った事はないです。

ならば・・・そうですね・・・リード、コレは提案なのですが・・・ゴニョゴニョゴニョ。」

キルりんはハルトたちに聞かれてはまずいと感じ、コソコソと密談すると・・・リードは大きく笑って賛同していた。


そして・・・・


「あの、ハルト・・・迷惑をかけるつもりはありませんが。

今回はこの落ちこぼれアサシンと協力してなすべきことをなしてきてもいいですか??

心配しないでください・・・誰一人として傷つけることも命を奪う事もしません。

だから、私とこのポンコツアサシンを信じて数日待っていてはもらえませんか??」

「誰がポンコツって誰が!?

そりゃ・・・キルりんから見たら私はポンコツかもしんないけど・・・コレでも十分アサシンスキルは持ってんのよ??

でも、キルりんと私なら・・・余裕ね。」

何だか2人は妙にやる気満々な表情を浮かべており・・・ハルトたちは不安を感じつつ危険な行為を避けて無事に戻ってくることを約束するのならと提案すると。


「それはもちろんですよ。

まぁ、いざとなればこのリードを囮にして逃げればいいだけの事です。」

「おい、キルりん!?今とんでもないことを言わなかったか!?

ん~まぁいい・・・私もアサシンの端くれだ。

自分の身は自分で守る。

そんじゃ、行くとするか・・・・ニンニン!!」

「アサシンって本当にすばしっこいわね・・・それに、扉から出て行くって言う事を知らないのかしら??」

メルトは窓から飛び出して行った2人のアサシンに呟くと・・・お腹が空いたと魔王と3人で酒場に戻って行った。


「モシャモシャモグモグモグ・・・・ンゴンゴンゴ!?ぶはぁぁ~~~

くぅぅ~~~シュゴビーはいつも最高ね!!!」

「お前・・・キルりんたちが心配じゃないのか??

よく平気でメシが食べれるよな・・・」

「まぁそう言ってやるな。

メルトはメルトでキルりんたちの事を案じているはずだ。

それに、ハルトがキルりんの事をこんなに心配していることに私は少し驚いているがな。」

魔王の発言にメルトも話しに混ざり・・・不敵な笑みを浮かべて呟きだした。


「そうよねぇ~いつからハルトはボインよりもツルペッタンの方がよくなったのかしらねぇ~~本当はあんな幼い子の方が趣味だったのかしら???」

「そこは関係ないだろ!?単純に・・・なら心配して当然だろ??

あんまり害獣駆除とかで使えるヤツじゃないが・・・いないのはある意味で寂しいだろ??ただそれだけだ。」

「フフフ、そうだな・・・あの賑やかな声がしないのは今までなかったからな。

だが、キルりんとリードなら大丈夫だろう・・・仮にもアサシンだ。

やるべきことを速やかになして戻って来るさ。」

3人はキルりんたちが無事にやるべきことをやっていると信じて夕食を済ませると。

家に戻っていった。


そして、翌日・・・キルりんたちが出て行ってから半日以上の時が過ぎ、ハルトたちはいつものようにギルドで依頼を受け。

無事に依頼を終わらせて街に戻ってくるとジャージーがギルドで待っていた。


「ハルトさん、お帰りなさい・・・昨日出かけた2人が少し前に教会へ戻ってきましたよ!!」

「そうか・・・それじゃ、久々にあのやかましいアサシンに会いに行くか。」

「そうね!!何か金目の物を持って帰ってるかもしれないし・・・私にお土産があるかもでしょ??だからさっさと行くわよ!!!」

「2人が何をしてきたのか気にもなる。

急いで2人のいる教会へ戻ろう。」

と、ギルドから教会の前に向かっていると・・・先日少し会話したリード達を追っている兵士が大きな荷物を持って歩いているのを見かけ―――――


「おい、兵士さんたちどうしたんだ???そんな大きな荷物を抱えて。」

「あぁ・・・確か、ハルトとか言う若い冒険者だったか。

いや、私たちは国に戻ることとなった・・・

何故かは知らないが王からの手紙にはすぐ国へ戻るようにと書いてあって。

最後の方に捕まえているアサシンたちの釈放とアサシンたちにはかかわるなと書いてあったのだ。

前日までは血眼になってアサシンを追いかけろ・・・アサシンを縛り吊るせと好き放題に行っていたのだが、どうなられたのやらと少し不安もあるのだ。

それにしてもこの街は静かでいい所であった。

街の連中も外部の私たちに親切にしてくれた・・・こういう任務でなければ今度は是非とも観光で来たいと思うのだが、大丈夫だろうか??」

「変な事を持ち込まない限りは受け入れてくれるさ。

まぁ、王様に何があったか知らないが・・・・元気でな。」

「あぁ、に囲まれたハルトも皆を幸せにするのだぞ??ではな。」

隣にいた兵士の口から聞き捨てならない言葉が飛び出し・・・言い返そうとしたが帰る兵士たちに嫌な思いやモメ事を起こすことは避けたいとグッと我慢していると・・・・


「ハルトさんたちって重婚なさっていたんですか?

私、初めて知りましたぁ~意外とハルトさんってだったのですね。」

「待て待て待て!!!ジャージーは色々と誤解してるぞ!あの兵士の前でモメ事を起こさないようにスルーしていが・・・俺はだしコイツたちと結婚するように見えるか??」

「そうよそうよ!!!こんなバカ使い魔と誰が結婚なんてすると思ってんのよ!?

本当にやめてよね縁起でもない。」

「うぅぅ~~本当に私はムクロと結婚にアタイしないくらいダメな女の1人なのだろうか??私はメルトたちよりもダメか??ハルトぉ~」

メルトの反応は読めていたが・・・・魔王の意外な反応に困り、ハルトは話をかえて教会へと向かって行った。


「あ、ハルト!!!遅いじゃないですか!?一体いつまで待たせるのかと思いましたよ??」

「案外お前たちはぴんぴんしているんだな・・・それと、ここにいた兵士たちが国に戻って行ったがキルりんたちは一体何をしたんだ??」

「それは話せば長いのよ・・・でも、そうね。

ハルトたちには聞く権利があるわ。」

そう言ってリードが出てきたが・・・それよりも気になっていた、ハルトの足にぶら下がっている魔王に何があったのかを説明する方が先と。

ハルトはいやいやながら説明すると――――――


「アッハッハッハ!!!そうか、それは散々だったねェ。

魔王は私の見る限りだとかなりをした美に特化した魔王に見えるねぇ。

で、ハルトはこんな魔王みたいなタイプは嫌いなのかい??」

「いや・・・その・・・嫌いとかそういうんじゃ・・・

ただ、今回の重婚の話で結婚はしていないって言った意味なだけで。

他に何て言えばよかったんだよ!?」

この状況を解決するためにハルトは魔王に言い過ぎたと詫びると・・・魔王は少しだけ元気を取り戻し、リードとキルりんは飛び出してからの話をはじめた。

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