46日目 アルダの口は禍の元・・・
メルトはハルトを見つけると・・・魔王たちを連れて牛乳を飲んでいる前に現れ、すごい形相で牛乳を飲み終えるのを待っていた。
「とっとと飲みなさいよ!!!こっちは怒ってんのよ!?」
「はぁ?何で俺がお前に怒られるんだよ?俺が何かしたか?」
「いえ、メルトが言うには・・・スチームサウナ室でハルトを見たと言ってですねぇ・・・私たちは熱で幻影を見たのでは?と言ったのですが―――――」
「それにハルトはそんなゲスな行為をするようなバカと違うからな。
――――――――今回ばかりは私たちは完全にハルトの味方だからな!!!」
何だかキラキラとこちらを見つめる魔王たちの目を直視することができず、メルトにこちらがいた証拠はあるのかと尋ねると・・・脳内の記憶とだけしか言わずにむしゃくしゃしていると―――――――
「その話には裏があってね・・・さっきぶり・・・ハルト。」
「げッ!?このタイミングで・・・・アルダ、お前ふざけたこと言ったら尻尾握り潰すからな!!!」
「どうしたんですかハルト?なんだか様子が変ですが・・・・」
「で、アルダ・・・こちらは少しもめ事の処理をしているんだ・・・邪魔をしにきただけなのなら少し席を外していてもらえないか??」
魔王の発言にアルダは邪魔をしに来たわけじゃない事を必死に伝え・・・メルトに肩を組んでごにょごにょと話しをすると――――――
「なッ!?ハルトッ!?アンタって・・・・アンタってば!?」
「おい、アルダ!!お前一体メルトに何を話したんだよ!?」
「メルトにだけ話さず私たちにも話さないか。
――――――――――すごく気になるだろ!!」
「そうですよ!!仲間外れは結構傷つくんですからね!!」
「面白くなってきた―――――――――
その辺の話は直接メルトに聞いてみたらいいんじゃない??
少し・・・刺激的かもしれないけど??フフフ・・・・」
アルダはメルトから内容を聞くことを勧め、指をパチンと鳴らして牛乳を取りグビグビ飲み始め・・・・メルトはひたすら尋ねる魔王やキルりんたちにアルダから聞いた先ほどまでハルトがしていたアカスリコースと特別プランについて話し始め・・・・
「なななな・・・男専用の特別プランですとッ!?
それって・・・あんなところからこんな所まで洗うアカスリですか!?」
「本当なのかハルト??アカスリは基本的に大人なイメージが多くてだな・・・・その・・・本当に安全なアカスリ何だろうな??」
「なんだよ!!!安全なアカスリって!!!安全じゃないアカスリは何されるんだよ!?!?ってか聞いた事ねぇよ!!!」
「ハァ!?何とぼけちゃってんのよ!?アンタがヘンタイで安全じゃないアカスリを選ぶに決まってるでしょうが!!!それに、こんな人が大勢いる所で安全じゃないアカスリの内容なんてハッキリ言えないわよ!!!!」
「なら、私が代わりに・・・・安全な方は体を隅々までキレイにするのよ?で、安全じゃない方は・・・アカスリをしながらあんなことやこ~んなことをするのよ!!!」
アルダはアカスリのモノマネから安全じゃない方のモノマネをすると・・・キルりんは顔を隠してしまうくらい恥ずかしい行為なのだが・・・・
「それ、ただのマッサージじゃないのか???
俗に言うアカスリマッサージだろ??何がどう違うんだ?違いが判らないんだが??」
「あんた・・・たっぷりこのアルダからサービスされといてよく平気でそんなことが言えるわね!!!この、変態ハルト!!!」
「まさかハルトが安全じゃない方のアカスリをしてとは・・・・」
「本当ですよ!!アカスリマッサージなワケがないじゃないですか!!!
こんな危ない手つきでハルトは・・・ハルトは・・・・大人の階段上っちゃったんですよぉぉぉぉおx!!!うわぁぁぁぁあぁぁ~~~」
「ちょっとイジルつもりがすごい効いちゃってないかしら??
あ、えっと・・・その・・・ハルトにしたアカスリサービスは・・・松の・・・・ふ―――――――――――」
アルダがここまでするつもりはなかったと、ネタばらしをしようと松というワードにメルトはさらに顔色を変えて妄想を話始めた。
「ままま・・・松ゥ!?そんな高級そうなランクのアカスリしちゃったの!?
こりゃ・・・決定ね・・・ハルトは最高級のアカスリによってパーフェクト変態ハルトマンになってるわ!!!」
「ちょッ!?お前ら!!!アルダがまだ話が終わってないだろうが!!!
―――――――最後まで話しを・・・・」
「いえ、聞くまでもないです!!!そんなアカスリプレイの松とかいう高級そうな内容なんて聞きたくありませんよ!!!」
「私は少し気にな――――――コホン・・・実にけしからんぞ!!!ハルト!!!」
何だか魔王は少し興味ありげにしていたが・・・話が終わらないと言う事で、アルダは強制的にこの場にいる俺たちを再び転移させると・・・転移した所はというと・・・・サービスを受けたアカスリの個室に飛ばされていた。
「はじめっから全部・・・違うわね・・・少し違うけど、ハルトは安全じゃない方のアカスリを体験する前に逃げたのよ。
ホラ、この防犯用の記録映像を見たらわかるでしょ?」
「あ、本当です!!!アルダが何か言ったとたんにハルトが逃げ出しましたね・・・それじゃ、ハルトは本当に――――――」
「だから言ってるだろ!!!俺は何もされちゃいないって!!それにもっといい姉ちゃんがよか・・・いや、なんでもない。」
「ふ、フン!!!私ははじめっからアルダが何かを企んでいたことを知ってたけどね!!!わざと乗ってやったのよ!!!それに、こんなバカハルトのために怒るくらいならこの銭湯をぶっ潰しちゃうわよ!!!」
「それもどうかと思うが・・・ハルトは無実だったと言う事が証明されたな。
だが・・・ここに来たことに変わりはないのもまた事実・・・アルダ・・・手を貸してもらえるか?」
魔王はアルダに俺を台に固定させ・・・アカスリ用の薬品を調合し始め、アルダに教わりながら俺の体にアカスリの薬品をぶっかけて・・・キルりんやメルトたちは手をワキワキさせながら近づいてきた――――――
「お、お前ら・・・ヤメロ??今日の分のアカはアルダにたっぷりとられたんだぞ!?これ以上されたら皮が取れ・・・まさかッ!?魔王!!!止めさせろ!!!って!!何でお前もやる気満々なんだよ!!!あと、アルダぁ!!!何録画してんだよ!!!あとで尻尾を握り潰すから覚えていろよ!!!!」
「さぁ~アルダ・・・やり方をさっさと教えなさいよ!!!ハルトにはこうやって天罰をいつ与えてやろうかって思ってけど、まさか今日になるとはね!!!
本当に最高の記念日よ!!!あひゃひゃひゃひゃ!!!」
「日頃の私の胸を見てため息をつく態度にやっと仕返しができます・・・・これもさだめですよ・・・ハルト・・・・たっぷりアカスリ地獄コースを楽しんでくださいね!!!ワキワキ―――――」
「その・・・なんだ・・・私はコツチの方がしたかったのではなくてだな・・・安全じゃない方のがしたかったのだが・・・コレも練習というやつだな!!仕方ない、やられてくれハルト!!!おりゃぁぁ!!!」
「そうそう・・・もう少し薬品を塗り込むとアカが落ちやすくなるわよ?
良い感じね・・・あ、背中の皮が真っ赤ね~フフフ、私の尻尾をさんざんスチームサウナ室で
―――――――――――あ、しまった・・・・」
ついアルダは口を滑らせ・・・その言葉を聞いたメルトは、ハルトの頭を強く握りしめ・・・アルダをギョロリと見るや、魔法でアルダを吹き飛ばし・・・・ハルトも同時に重力の魔法で地面にめり込ませてから引きずり出し・・・アルダとハルトを正座させ、全ての話を問いただすと、メルトはハルトにだけ魔法を撃ち込み・・・部屋から出て行ってしまった―――――――――
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