『恋愛』

私は恋愛を綴る仕事をしている。

本になった私の頭の中の世界は、読者に好評だった。

つい最近までは。

最近、私の本は面白くないらしい。理由はわからなかったんだけど。

「お疲れ。頑張り過ぎないようにな?」

ぽん、と頭に手を置かれた衝撃で気付いた。

私が恋を知ってしまったから、なのかしら?

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