『憧れと現実』

数年前大好きだった先輩と、同い年になった。同じ役職に着いている。

でも。こんなはずじゃなかったんだ。ただ、あの人に近付きたいだけなんだ。

あの頃の輝かしい記憶に、現状を近付けたかったんだ。

こんな、沈没しかけの船のようにしたかったわけじゃない。

一人涙を流しても、誰も応えてくれなくて。

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