『マグロ』
ピンと張った冷たい空気は、私が布団から出るのを妨げる。
少し頭が痛い気がした。
「学校休んじゃおうかな」なんて呟くけど、生憎「いいよ」と言ってくれるような時間割では無い。
それに私は、止まったら動けなくなっちゃう、マグロのような人間。泳ぎ続けなくちゃ。
今日も私は気合で布団を出る。
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