『夜の魔法』

「おやすみ」

それは僕を旅へと連れ出す魔法の言葉。

その言葉を口にして、目を閉じれば、そこは僕の存在を拒む現実ではない。

そこで僕は一人じゃない。

だからせめて、逃げさせて。太陽が現れてしまうまでは。

さて、今夜はどこに行きましょうか?


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