第3話 ぼく②

夕飯は野菜炒めだった。

僕は野菜が嫌いだ。

僕は食べるのを嫌がった。

僕の心は嫌がった。

僕の体も嫌がった。

僕は食べるのを決心した。

僕の心は決心した。

すると僕の体は皿に箸をのばした。


なんだかこれって僕の体が僕の心にいいなりになっているみたいだ。

実は僕の体には意思がないんじゃないか。


僕は作文を書いてみることにした。

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Schrott なんこ @Namko

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