No.005[No longer out of the dream]
無機質な声で歌うロボット。
ロボットに感情を吹き込む一人の少女。
僕は少女が作る歌が大好きだった。
少女のかかっていた病にも気づかないまま。
ただただ魔法にかかったように少女が作った作品に生きていた。
なんで気づけなかった?
「どうしてかな」
ロボットはもう無機質な声ではなくなってまるで少女の分身のように
人々を魅了する歌声で歌った。
それに喜びを覚える人も多く居た。
--------少女の様態のことなど誰も考えてはいなかった-------
少女はいつしか無機質な存在になっていった
ロボットに自らの中身を明け渡した。
それでも「それ以上」を求める人たちの声
その期待の塊であるロボット
残りわずかな感情が
「もう壊してしまおうか」と考えた。
だけど少女は好きだった
自らの分身となったロボットも周りのたくさんの人々も
少女は感情がなくなる人生の最後に
自らを作品とした。
END
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