「偏好の危惧」

煩先生

 

多剤した鯨は

淋しい星雲を

悲愴で放擲し

演目に耽った


愛玩の哲学は

寝言で曇った

静謐な嘆声が

心臓に宿って


再起した鼠は

正しい敵兵を

怨嗟で鏖殺し

必然に祈った


背徳の聖典は

空理で睡った

丁寧な錯綜が

痛惜に実って

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「偏好の危惧」 煩先生 @wazurai

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