「混沌の残滓」

煩先生

 

悪食な詩人は

淘汰を優遇し

淋しい神様が

問罪に廻った


綺想な迷離は

精確に眩しく

憂思の余韻を

哀惜で昇った


惨毒な王妃は

寝息を迫害し

愛しい滅亡が

鍵盤に還った


無口な小雨は

陰欝に苦しく

破綻の腐肉を

羨望で辿った

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「混沌の残滓」 煩先生 @wazurai

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