やっぱり小説書きってHENTAIだっ!!
(´・ω・`)/ やあ。一区切りとして小説書きのお噺をしよう。
○●○●○●
とある休日。
あなたはどこか懐かしさを覚える町中を歩いていました。
道のわきに小さな公園がありました。
見るとブランコに裸の人が座っていました。
どういうわけか、あなたはその人に声をかけました。
―やあ、こんな寂しいところで何をしているんですか?
その人は答えます。
―私は小説書きです。作品を作るのに難儀しています。
小説書き。知らない言葉です。
―ここで小説を作ることが出来るのですか?
あなたは問います。その人は笑います。
―なにをおっしゃるんです。ココで出来ずにドコで出来るというのです?
言いながらその人は自分の指で胸を指します。
その胸にはポッカリと穴が開きなかで心臓がドクドクと動いています。
普通なら驚くところですがあなたは淡々としています。
まるで感情の訪れが遅れてしまっているかのようです。
―それは、痛くはないのですか?
―もちろん痛いですが、そうでないと分からないことを書きたいのです。
―変わっていますね、あなたは。
―そうですか? あなたもでしょう?
―私は……
あなたの胸がチクリと痛みます。
―ややっ、あんまりのんびりしてはいられません。
小説書きはブランコから立ち上がり素っ裸で公園を駆け回り始めました。
遊具を飛び越え走り、最後に天へ向けて尻を突き出しました。
―あなたは何をしてるんです?
あなたは少し苛立った声で小説書きに訪ねます。
―もう、全部分かっているのでしょう?
小説書きは取り合いません。
端から見れば滑稽で哀れなはずの小説書きがあなたには何故か眩しかった。
だから困惑や侮蔑ではなく、苛立ちが胸に宿ったのです。
―私は、小説を書いているんです。趣味ですけどね。
小説書きはあなたを見てニッと笑いました。
その時あなたは気づきます。
小説書きと自分の顔が同じであることを。
浮かべている表情がいつもの自分と違っていて気付かなかったのです。
あなたは目を覚まします。
すべては夢だったのです。
あなたは小説書きなどという狂人ではないのです。
だけど、それは本当のことでしょうか?
○●○●○●
(´・ω・`) 小説書きはやっぱりHENTAIだね☆
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます