不透明な視界の中

愛しているが嘘になる前に

貴方が大切にしていたものを捨てている

それは木々の間にできた小さい川のように

分からぬところから水が湧き出ていて

私はその流れに貴方と大切にしていたものを

流して流して


愛しているが本当でも

貴方が大切にしていたものを折りたたむ

それは木々の間にできた木漏れ日のように

暖かい日差しの中、私は空気を吸い込んで

満たして満たして


ああ、それでも時は切なく悲しく透き通り

なんとも不透明な視界

それでも私は笑えるように覚悟をきめて

負けたなんて思わないように

勝ったなんて思わないように


さようならが愛しているにならないように

愛しているがさようならにならないように


今日も不透明な視界の中

私の小さな心の山で何かを築くの

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