花送り

君に花を送らねば

君に花をと送らねば

へそをまげてしまわぬように

君に花を送らねば


花屋に並ぶは秋色花を

選んで、包んで、手ずから送る

深閑とした、あの場所と

帰る予定の家のため

少し肌寒い時期だけれども

選ぶ楽しさ、少しは持てた

黒服に映える秋色よ

この時期で何時もよかったと

知っておいてよかったと

君の好きな竜胆抱き

澄み空見上げて心一年

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る