03. アンチ場での無断転載、なりすまし騒動添え

 私の『ライム・ライト』は、毎回最新部を公開すると、「なろう」で8~15。「カクヨム」で1、PVがつく。もし、この数字が実際の読者数を反映したものなら、私はここまで落胆しなかった。


 問題なのは、私のアンチが全ての作品とコメントを無断転載し、PV数やフォロワー数に大きな影響を及ぼしているという事だ。


 つまり、アンチが運営する非公認のコンプリ場があるという事。


 もし。そこに「野中炬燵の最新コメント」なる形で、なりすまし文章が同形式でそろりと追加されたら……?

 私の公式置き場まで通う習慣のない人達は、簡単に騙されてしまうだろう。


 勿論、問題はそれだけではなかった。幾らか上昇志向のある文章書きは、私の持つ技術に興味を持つのかもしれない。今年、明らかに私の作品を読み込んでいるという人達が現れ始めた。


 ある意味、それは作家の正しい好奇心ではある。それ自体を悪として批判するつもりはない。


 ただ、大変残念に思ったのは。おそらく、その人達は読んでいる作品が無断転載であると知っているし、PV数に貢献せず読み込んで読み込んで自らの血肉している事も自覚している。


 その負い目を上手い事払拭するものがある。


「この人は悪い事をしたから、こんなに作家として人気がないんだ」という空気の存在だ。


 私は、作家達のプライドだけが、今のPV数に反映されているのではない、と考えている。確かに、「自分の読書を痕跡として残すのは癪」という心理も働くのだろう。


 ただ、より楽にはなれる筈だ。手近な収集場があるのだし、参考文献にする負い目から解放してくれる環境もある。「PV数の上昇に貢献したくない」よりもっと魅力的に映ると思う。


 クリフハンガー。ロボット系その他で、特に流行り始めているのには驚いた。ここ3ヵ月程の現象だ。


 極普通に考えても、『ライム・ライト』はKRF参加のライバル作品なのだから、まっとうな敵情視察に引っかかると思う。


 いずれ、様々な部分で『ライム・ライト』を凄まじく読み込み分析までした結果が、何人もの作家の書き方そのものを劇的に変えてゆくのだろう。


 そして、私の作品を追っているとは死んでも認めない。


 だから、だ。今の第2話の盛り上げの結果をネット上で配信したくない、と考え始めた。つまり、教材としての価値を下げる事で作品そのものを保護する、という考え方になる。


 二度目だ。Z2でも、全く同じ経過を踏んで今に至っているから。…悲しいが、詳しくもなる。


 これで、無断転載の主犯が同一人物なら。訴訟ものでしょう。コンビを組むように勧める人は、やっぱり異世界の住人なのだと思う。

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