作品の無断転載と転載作品の読者に物申す
野中炬燵
01. 小説技法が生み出す関心度
私は、自分の小説がWeb上で多少浮いている事を知っている。それは、Web小説が浸透する前に、私の編み出した文章の形式が今の形を目指し始めたからだ。
因みに。
私は元々、自分の作品が他者からどのように見えるか、について興味がない。それは、ネットが浸透し所謂同人作品の公開が可能になった頃からの自分自身の傾向だ。
そして、二次創作を行っていた頃から、作品の公開を始めると同時に、孤立した。全ジャンルで。
「このキャラ、いいよね♪」、「このカップリング、いいよね♪」という共感を同系他者に求める二次創作者にとって、これがどれだけ辛いものだったか。想像してもらえるだろうか。
各ジャンルの同人誌即売会最大の華、オンリー・イベントから切り離されるだけではない。ネット上のアングラ・コミュニティに招待される事もなく。
声をかけてゆく作家が次々と自サイトを閉じ、「住んでいる所が変わるのでお別れです」…。この理由、全ジャンルを通せば合計40人以上の人には言われていると思う。
とある児童向けアニメにいた頃、何度かオンリー・イベント前夜のオフ会に参加する事はできた。干される前の貴重な体験だ♪
ただ、一度だけ奇妙な経験をしている。4人卓に4人で座っているのに、向かいの人が私とだけ話をしたがらない。真横と対角線方向とだけ会話をしたがる。
その人の連れが私に気を遣ってくれて、その人と色々お話をする事ができた。
夜、ホテルの一室で、私はこれまた別の人達に、一つの警告をされている。今でも鮮明に思い出す事ができる内容だ。
「文書きさんが『小説の完成度を上げたい』って頑張る程、周囲からは孤立しますよ。同人は遊びなんです。みんな、そんな文章の高みなんてものがある世界にいる、と知りたくはなかったんですから」
実のところ、私も十分、遊びだと思ってやっていた。好きな作品の放送終了は寂しいものだ。その隙間を、渇きを、自分の小説で埋める為に敢えて今の書き方を始めたのだから。
それでも、結果孤立し、読書量の不足と不勉強という現実が、一人の文章書きに残された。
ところが。私の側にばかり何かが残っていた訳ではない、とここ数年で思い知る事になる。
理解不能なバッシングと、技術の盗用だ。
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