第30話 かんざしはいいぞ!




またもやご無沙汰しております。


突然ですが、私この度「かんざし」にハマりまして。

ええあの「かんざし」です。


髪をまとめる道具のかんざしです。


なんで今までこんないいものに巡り合わなかったのか!と思ってます、

嘘じゃないです。


そもそもの発端は、とあるアニメを見てた時、

ふと「かんざしってどうやるんだろう?」と、

疑問を持ったのが始まりでした。


それまでは長い髪をそのままにするのはうっとおしい派だったんで、

でも子供のころからのトラウマで長い髪が好きな、

いわゆるめんどくさいヤツでしたが。


ちょっと動画を見て、クリップで留めることはできるので、

右手で「押さえる」ことができるなら、

それほど無理難題ではないのでは?という結論に至り。


動画を見ながら、新品の箸をかんざしがわりに使ってみて、

うまくいくかいかないかというビミョーな立ち位置にもいて、

いっそこれなら近くのかんざし置いてある店に行って、

お試しで差してもいいところはねぇが、となりまして、

それからちょいと検索しましたら、かんざし(地名)を入れたら、

予測変換で赤レンガと出てきまして。


ん?と思って開いてみたら、赤レンガ倉庫にかんざし専門店があることを知って、

思わずそこに電話をかけ、これこれこういう理由で右麻痺なんですが、

試し差しさせてもらうことは可能でしょうか?と聞くと、

店員さんがどうぞどうぞと言ってくださったので、

その足でばびゅんと行ってみまして赤レンガ。


実際店で店員さんに、右手は抑えるだけしかできないんですが、

箸をかんざしがわりにやってみて、できるかできないかだったので、

ここは専門家にご教授願おうと思って、と言ったら、

それからもうふたりでああでもないこうでもないと四苦八苦しながらも、

終わり良ければ総て良し!留まってりゃok!な私の考えとすり合わせて、

そうですねえ、正味数時間はあれでもないこれでもないとお試しで差す差す(笑)


それを見ていた店員さんも、太さとか材質とか、

私に合ったかんざしをチョイスしてくださって、

栄えある一本目は、一本彫りの木製のかんざしに決まりまして。


かんざしって言うと、お値段もピンキリで、

例えば私が最初に見たのはネット通販で、

同じ一本彫りでも、お値段3ケタのものもあったんで、

初めはこれでいいかなと思ってたんですが、行って正解でした!


直でわからないところをその度指導してもらえるし、

それこそ私ほぼ左手でなんでもこなすので、動画と髪のひねり方が逆だったりして、

実際店員さんも「右麻痺になったつもりで」、

いろいろああでもないこうでもないって考えてくれて、

それがまた新鮮かつ申しわけない二乗で、

でもとっても頼もしくて、だいたい参考になるやり方を探して、

あとは私の努力あるのみ!となりまして。


・・・これが夏の初旬くらいかな・・・

今ではもう一本差しと二本差し合わせて、五本購入となりました。


片麻痺になってからというもの、

ゴムで縛るのはできないことだと思ってましたが・・・

ですからクリップで留めてましたが・・・

片麻痺もピンキリなのですが、片腕が固まってない状態でかつ、数秒間だけでも、

左手でまとめた髪を押さえられるちょっとした工夫さえできたらもう、

全力で推します、かんざし!


何よりも、自分でできるものが見つかったことがとっても嬉しくて!


今までいくつもやってはダメなこと、多々あったんですよ。


代表的なのが、絵を描くこと。

でも何回描いても、思い通りの絵が描けなくて、その度凹んでたんですorz


その他にもいろいろ試しては挫折する事柄がけっこうあって、

諦めスキル取得してたんですが、

それでも「別の私」が、これはどう?こっちは?と探してくれて。


そのかいあって、今も努力中です!

お店の店員さんが、購入すると差してくれるのですが、それが100%だとしたら、

私のはせいぜい60%前後だと思ってます。

でもさっきも言った通り、留まってれば問題なしで、

なにより自分で何回でもやり直せる!

今でも楽しい努力をしておりますよ♪


がっつり頑張るのではなく、自分の意志と相談して、

これ以上はダメだなと思ったら、すぱっとやめてます。


時には自分で差しても、90%くらいいけるときもありますよ!

大事なのは、いつも100%ではないところですかね。

毎日今日はうまくいったぞ!とか、今日はイマイチだなで、全然いいんです^^


これからもゆるゆる頑張りますよ、かんざし!

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