第505話 惑星リンギョウ

 アオイ:クラフトワームを追って次の惑星リンギョウに着いたアリスさん達。空港を出るとその眼下に広がるのは辺り一面木が生い茂っていたのでした。


 魔界時間13:05 惑星リンギョウ次元空港トランスゲート


 アリス:お〜っ!これ全部材木用の木なんだ〜♪


 ぽてと:す、凄いっす〜!


 千夜:惑星リンギョウは星の7割が木で覆われた星です。中でも魔界宇宙一貴重な魁龍杉かいりゅうすぎは魔界宇宙でもこのカントリア王国を含め2カ国にしかありません。当然ながらこの星の住人の9割が林業に携わっています。


 アリス:ぽてとちゃん、ここにはクラフトワームは来ていない?


 周囲を嗅ぐぽてと


 ぽてと:クンクンクン・・・まだ来てないみたいっす。


 千夜:惑星サイエンを通り過ぎた方角からしてこの星に来るのは間違いありませんよ。では早速この星を統治している組合長さんに会いましょう♪


常木林業とこのぎりんぎょう


 千夜:カリーナ居る?

 

 千夜の呼びかけに応えるかの様に事務所の奥から声が聞こえる


 カリーナ:は〜い!ちょっと待ってね〜!


 10分後・・・


 カリーナ:お待たせ、久しぶりね千夜♪


 アオイ:この方が5大組合長の1人にして惑星リンギョウの領主、カリーナ・常木さん。種族はオーガ族です。


 千夜:早速で悪いけど、視察良いかな?  


 カリーナ:良いわよ♪


『30分後 魁龍杉』


 アリス:すっご〜い!近くで見ると大迫力だねぇ♪


 カリーナ:これこそ我が国が魔界宇宙に誇る魔界宇宙一の高級材木の木、魁龍杉です。


 カリーナが魁龍杉の説明している時周囲から強風と共に大きな羽音が響き渡る


 アリス:え?何?何事⁉︎


 カリーナ:どうやらが来たようね。


 ???:さ〜て、今年の杉の様子はどうかなぁ?


 アリス:巨大カミキリムシ⁉︎


 カリーナ:彼こそがこの星の巨獣テイオウゴマダラです。それではナレーターさん紹介宜しくお願いします♪


 アオイ:は〜い♪テイオウゴマダラ、常元虫つねもとむし科常元虫目ゴマダラカミキリ亜種。常元虫というのは、人界日本の江戸時代は近江国、今の滋賀県で悪事を犯した常元という人が斬罪ざんざいに処された魂が虫に変異した怪虫かいちゅうです。体長は5740万㎢、体重45 兆700億トン。そのあごはアダマンタイト鉱石を噛み切るほどとされています。


 魁龍杉の皮を噛み切るテイオウゴマダラ


 ゴマダラ:うむ、今年も魁龍杉は無病息災♪


 カリーナ:ああして毎年魁龍杉の健康状態を確認しているんです。テイオウゴマダラはあの木の皮1枚で1年間水だけで生きる事が出来るんですよ。


 アリス:凄い!


 ぽてと:凄いっす!


 カリーナ:さ、次へ行きましょうか♪


 次回へ続く・・・

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