第468話禎祥の誕生日

 アオイ:魔源図書館司書の禎祥さん。実はもうすぐ誕生日というので、アリスさんがギャンブレット帝国で修行中の合間にちょっと覗いてみましょう。


 魔界時間20:00 シルフィード王国領 惑星クリスタ クリスタルレイク上空


 先輩司書A:いい?当日まで禎祥ちゃん入れちゃ駄目よ。


 先輩司書B:分かってる。


 禎祥:ん?先輩、この部屋なんで立ち入り禁止なんですか?


 先輩司書A:え⁉︎あ、ああ。ろ、老朽化で補修工事やってるから工事期間中は立ち入り禁止なんだって・・・ねえ?


 先輩司書B:え⁉︎そ、そうそう!危ないから入っちゃ駄目よ!


 禎祥:は〜い。


 エリック:丁度良かった。禎祥君に頼みたい事があるのですが。


 禎祥:私にですか?


 エリック:魁桜国をご存知ですか?


 禎祥:花魁が統治する遊郭超大国ですよね。


 エリック:そう、そこの将軍様が治める緑土えどにいる天利大學あまりだいがくという歴史学者へ例の魔王具の資料を貸し出していたのを思い出しましてね、丁度返却期限なので取りに行ってもらえませか?彼女の話は禎祥君の向学のためにもなると思うのですが。


 禎祥:行きます!


 先輩司書2人:(館長、グッジョブ!)


 エリック:他にも頼みたい事がありますので3日ほどで帰って来てもらうと有り難いのですが。


 先輩司書2人:(館長ナイス!)


 禎祥:分かりました。では行ってきま〜す!


 空港行きのトランスゲートで見送る3人


 エリック:禎祥君の誕生日をサプライズでお祝いしたいんでしょう?


 先輩司書2人:はい♪


 アオイ:魁桜国でのお話は魔王少女物語外伝の悠久のアクガリタルでお送りするので割愛させて頂きます。


 3日後・・・


 禎祥:ただ今帰りました〜。これお土産です♪


 先輩司書2人:お帰り〜!待ってたわよ♪


 禎祥の背中を押す2人


 禎祥:え?え?何ですか⁉︎


 立ち入り禁止の部屋の前に連れて行く


 禎祥:ここって、補修工事終わったんですか?


 先輩司書A:ふっふ〜ん♪


 先輩司書B:さ、入って入って♪


 部屋に入ると大きなケーキを中心に綺麗に飾られており、図書館職員全員が出迎える


 禎祥:誕生日おめでとう・・・これって。


 先輩司書A:今日は誕生日でしょ♪


 先輩司書B:今日のためにサプライズで準備してたのよ♪


 エリック:その資料は私が取りに行く予定だったんですがね、2人が君の誕生パーティの準備をしているのを知って急遽君にお使いを頼んだんだ。


 禎祥:そうだったんですね!ありがとうございます♪


 アオイ:誕生パーティはその後夜通し賑やかに行われたそうです♪


 禎祥:館長、それに皆さんも本当にありがとうございました♪







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