第360話サッサ教授の想い
アオイ:ワイバニア芸術文化大学古代生物学部のダグラス・サッサ教授。彼は何故専門外であるヴァルキリーを追っているのでしょうか?その理由が今回明らかになります。
魔界時間8:00 トワイライトマリンランド 発掘地点
ダグラス:今回の発掘作業にご協力有難うございます、ビーストヘッジ学長。
オズワルド:いやいや。ヴァルキリーの、しかもシングルナンバーズの発掘に協力出来るだけでも光栄な事だよサッサ教授♪
アオイ:この方は魔界宇宙3大学府の1つビーストヘッジ工科大学学長、オズワルド・ビーストヘッジさんで種族はキングベヒーモスです。
ルドルフ:学界で完全なるヴァルキリー発掘、しかもシングルナンバーズとなれば魔界宇宙学界の快挙。我がワイバニア芸術文化大学所属のダグラス・サッサ教授がそれを成すとなれば学長室でジッとはしてられんよ♪
アオイ:この方がサッサ教授が所属するワイバニア芸術文化大学の学長、ワイバーン族のルドルフ・ワイバニア学長です。
辺りを見渡す3人
ダグラス:ここがかつて4000億年前、天魔大戦の激戦区であったなど考えられませんな。
オズワルド:うむ、確かに信じられんな。
ルドルフ:サッサ教授。君は何故、ヴァルキリーを追うのかね?
ダグラス:お2人は古代生物の中でも太古に存在し、現在では絶滅した幻の4体の巨獣をご存知でしょうか?
ルドルフ:うむ、4界宇宙が現在のように天界・魔界・冥界・人界の4つに分断される前の時代から生きていた4界宇宙創生時代の生き証人『だった』4体の巨獣であろう?
ダグラス:ええ。どうやら9体のシングルナンバーズ内の4体にその細胞が移植されて造られたそうなのです。
オズワルド:なんだと⁉︎
ダグラス:ではお2人は蓮・コレット教授をご存知ですか?
オズワルド:ああ、ウチに客員教授としている天界出身でエルフ族の錬金術師・・・だったな。
ダグラス:そうです。彼女の父、リチャード・コレット博士がヴァルキリー研究者なのですが、彼の論文を読んでヴァルキリーに可能性見ました。
一方トワイライトマリンランド 北口
リタ:おまわりさんがいっぱいいる。
警官:あ〜、お嬢ちゃん。ここから先は立ち入り禁止だよ。
リタ:はいれないの?リタ、ここのアイスたべたかったのに。
警官:ごめんね〜、また来てね。
リタ:・・・うん。
リタの前に現れるフレイラ
リタ:フレイラ♡
フレイラ:師匠!ここは私にお任せください♪
アオイ:このお方は天界宇宙最高権力者である天界大帝様のNo.2である14天界王の1柱、3代目冥王ハデスのフレイラ様です。
警官:こ、ここここれは!冥王ハデス様!
フレイラ:ここで何をしているのだ?
警官:ハッ!先の国際裁判でこのトワイライトマリンランド地下深くにヴァルキリーのシングルナンバーズの1体が眠っているとの事で、現在その発掘が行われているであります!
フレイラ:ならば14天界王の私が立ち合うのは道理であろう?
警官:ハッ!仰る通りであります!
フレイラ:では通らせてもらうぞ?
北口の両脇に並び敬礼する警官隊
警官:どうぞお通りください!
フレイラ:うむ。師匠、参りましょう♪
リタを抱き抱えるフレイラ
警官:あ、あの。その子は!
フレイラ:このお方は我が至高の御方たる師匠だ。即ち私以上のお方なれば通るは道理・・・違うか?
警官:ち、違うなど滅相もございません!
フレイラ:ならば通らせてもらおう。
再び発掘地点
液晶モニターに映る警官
警官:た、大変です!
オズワルド:ん?どうした?
警官:そ、そちらに冥王ハデス様が向かっております!
オズワルド:なんだと⁉︎
警官:14天界王の立ち合い無しにヴァルキリーシングルナンバーズ発掘とは何事かとお怒りのご様子!
ルドルフ:それに関しては14天界王が1柱、3代目菅原道真公の久遠様より許可は頂いて立ち合い不要のお許しも出ている筈だが。
発掘隊長:サッサ教授!ヴァルキリーの保存カプセルが出てきました!
保存カプセルに駆け寄る3人
ダグラス:ふむ、古代天界文字か。
ルドルフ:古代天界文字なら任せたまえ・・・どれどれ。
『声帯未登録につき音声にてパスワードを入力してください』
オズワルド:パスワードか。
リタ:あ、あんずちゃんと、こゆきちゃんのメイドさんとおなじすうじがかたにかいてあるよ。
フレイラ:これは・・・『05』シングルナンバーズタイプ05か。
ダグラス:私が探してるものではないですな。
フレイラ:パスワードが必要か。
リタ:こえでいうってことは。あいことばみたいにいうってことだね♪
フレイラ:流石師匠!
リタ:あんずちゃんも、こゆきちゃんもおデコさわってたときにみどりいろにひかったからこれをさわっていうのかなぁ?
保存カプセルのタッチパネルに触れるリタ
カプセルガイダンス:音声入力者の言語に合わせます。パスワードをどうぞ。
リタ:え〜・・・っとぉ。『もみじがり』にほんにいるじいちゃんといったんだぁ♪
オズワルド:ハハハ♪幾ら何でもそれは・・・
鋭い眼光で睨むフレイラ
フレイラ:何が可笑しい?
オズワルド:い、いえ!失礼しました!
カプセルガイダンス:登録パスワードとの照合を開始・・・・・
ピンポン♪
カプセルガイダンス:登録パスワードと一致しました。
保存カプセルが開く
リタ:これであんずちゃんとこゆきちゃんとおそろい♪
ヴァルキリーの額に手をあてるリタ
リタ:さ、おきて。あさですよ〜♪
目を覚ましゆっくり起き上がるヴァルキリー
リタ:リタがみえる?
ヴァルキリー:はい。貴女が私のマスターですね?
リタ:うん。そうだよ。おなまえつけてあげるね。あなたはきょうから『もみじ』だよ♪
モミジ:承知しました。これから宜しくお願いしますねマスター♪
フレイラ:ヴァルキリー、しかもシングルナンバーズを従えるとは!流石です、師匠!
ダグラス:つかぬ事尋ねるが、この国に君以外にヴァルキリーはいないかね?例えば・・・そう、『04』『06』『07』『09』は?
モミジ:スキャンします・・・・・・・・残念ですが、この国にはいません。
ダグラス:そうか、有難う。
リタ:おじちゃん、そのこたちを探してるの?
ダグラス:そうだよ。大昔の巨獣を調べる為に必要なのだよ。
リタ:じゃあリタたちがみつけたらおしえてあげるね♪
ダグラス:有難うお嬢ちゃん♪
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