第299話VSビバロン王国(中編)
AD:CM明けまーす!
司会:序盤からレジェンド級の偉人を出されたシルフィード王国。その後も怒涛の快進撃を繰り広げるビバロン王国にシルフィード王国は劣勢を強いられます。果たして女王アリス・シルフィードの運命や如何に?それでは中編をどうぞ!
開戦より3時間後・・・
シルフィード王国陣営
薫:我が国は見事に敗戦ムードだな。これで向こうは大将を残すのみ。ここまでレジェンド級が出ないという事は・・・
アリス:うん。間違いなく大将がレジェンド級だね。
ビバロン王国陣営
カトレア:もう大将を出すまでもないね♪
チョウスケ:いや、油断出来ぬ。向こうは降伏していない。何かとんでもない『秘策』がある。
カトレア:どんな秘策を隠し持っていようと無駄な事だよチョウさん。
チョウスケ:果たしてそうかな?
カトレア:え?
チョウスケ:見よ、あの自信に満ちた顔を。あれは諦めず尚且つ、勝利を確信した目だ。
審判:それではビバロン王国側。大将前へ!
大橋中央に転移する日本人の男性
武崎アナ:あ、あの方はもしや⁉︎
風間博士:日本人なら知らなければ恥という位の人物・・・
武崎アナ:やはり出ました。レジェンド級、いかりや長介だーーーー‼︎
シルフィード王国陣営
薫:やはり出てきたか。どうする?
アリス:審判さん!
審判:はい。
アリス:ルールの確認ですけど。超大国になった時に得られるルール『ヘッドハンティング権』を発動出来るんですよね?
武崎アナ:お〜っとぉ。シルフィード王国側はどうやらヘッドハンティング権を使うようですね風間博士。
風間博士:ヘッドハンティングは既に参戦した相手国の参戦者を自国に引き抜く事の出来る権利。ただし。自国より国力や国家ランクの低い国には発動不可能で更に交渉失敗すれば即敗戦というリスクの大きいこのルール。相当自信があるようですが・・・
審判:では、引き抜くビバロン王国側の参戦者は?
アリス:我が国が引き抜くのは・・・・桂歌丸さん、貴方です!
戦場両陣営の観客が騒つく
歌丸:俺を引き抜くからにゃ俺の心動かすものがあるんだろうねぇ?
アリス:勿論です!審判さん。そのためには大将を召喚したいのですが。
審判:いいでしょう。
アリス:では我が国の大将は・・・この人です!
大橋中央に転移する和装の面長の男性
歌丸:う・・・・嘘だろ!こんな事ってあっていいのかい⁉︎
武崎アナ:なんと!この方は⁉︎
風間博士:誰が見間違えましょうか。間違いありません。落語界のもう1人のレジェンド。『5代目三遊亭圓楽』
5代目圓楽:久し振りだね〜。歌丸さん♪
歌丸:やはりここは地獄だねぇ。地獄の番人馬頭がいるんだから♪
5代目圓楽:おいおい。良くて馬頭観音だろうよ♪
ビバロン王国陣営
カトレア:まさかこんな切り札があったなんて。
チョウスケ:・・・・・ふむ。
歌丸:アンタ俺より先におっ死んで何してたんだい?
5代目圓楽:閻魔様のところで天国行きを言い渡された後、とある国の内戦に巻き込まれてね。戦場でちょっと一席やったらいつの間にやら内戦どころじゃなくなっててね。この女王様とはその時会っそれ以来お世話になってる♪
歌丸:戦場で落語たぁ、アンタも肝が座ってるっていうかなんていうか♪
5代目圓楽:なぁ歌丸さんよ。こっち来てもう一度この魔界で一緒に笑点やってくれないかい?
歌丸:まったく、女王さん。アンタもズルイお人だねぇ。圓楽さんに出られたら断る理由は微塵もあるわきゃねぇじゃないかい♪
5代目圓楽:じゃ、来てくれるかい?
歌丸:そういうわけだ王様。俺はあっちに行かせてもらうぜ♪
チョウスケ:フッ。止める理由はない♪審判。
審判:はい。
チョウスケ:余は決断したビバロン王国は・・・
司会:シルフィード王国は歌丸師匠を自国に引き入れる凄い切り札を持っていましたね。果たしてビバロン王国国王チョウスケ・ビバロン12世の決断とは?ではここで一旦CMです。
後編へ続く・・・
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