第271話魔王会談(ビバロン王国)
アオイ:先行して行ってた杏姫と合流するアリス一行。果たしてアリスさんはビバロン王国の何処を指定するのでしょうか?それでは271話スタートです。
魔界時間15:00 温泉旅館『柚子の華』チェックイン
杏:ねえしゃま!
アリス:杏!小雪ちゃんと・・・
リタ:おうたのきれいなおねえちゃん♪
ミシェル:ご挨拶は?
リタ:リタ・・・ヌルマユ。
ミシェルの背後に隠れるリタ
ミシェル:リタはアリスさんの歌のファンなんスよ。恥ずかしがり屋さんだから照れてるんスよ♪
顔を真っ赤にするリタ
アリス:そうなんだ。アリガトね♪それと。これからも杏と仲良くしてね♡
リタ:うん!
ヴィオラ:陛下。そろそろ。
アリス:あ!もうこんな時間か。リタちゃん。
リタ:ほえ?
アリス:帰ったらリタちゃんに歌ってあげるね♪
リタ:うん!リタ、いいこでまってる♡
部屋を出るアリス
ミシェル:良かったっスね♪
リタ:うん♪
30分後 首都テルマエユ ビバノン城 謁見の間
アリス:こうしてお目にかかるのは初めてですね。ビバロン王。
チョウスケ:うむ。
アオイ:この方こそ温泉超大国ビバロン王国国王チョウスケ・ビバロン12世。何処よりも家臣・国民に慕われている名君なのです♪
アリス:これもビバロン王のご尽力のお陰です♪
チョウスケ:さて、早速本題に入ろうか。我が国は貴国の『
アリス:我が国が求めるのは
チョウスケ:聞くところによると貴国は旧クラウント王国の国土を指定しているそうだが。それは何故か?
事情話すアリス
チョウスケ:・・・ふむ。我が国を含む12の超大国がその昔旧クラウント王国の国土を領土とした事でクリスタルレイクの巨大遺跡のレイラインが分断され遺跡のセキュリティシステムが作動し調査出来ないでいる・・・と。
アリス:はい。
チョウスケ:ふむ。それを聞くと余も気になるところではあるが、貴殿も国際法は存じておろう?
アリス:はい。ですから改めて貴国の宣戦布告をお受けするべく参上した次第です。
チョウスケ:その意気や良し!では開戦の日取りは後日こちらから伝えよう。
アリス:はい。
チョウスケ:まだ開戦まで日がある故、我が国を存分に愉しまれよ♪
アリス:有難うございます♪ではこれにて・・・
チョウスケ:あ〜、暫し待たれよ。
アリス:はい?
チョウスケ:貴国にはマチルダ・グロッタがいるであろう?
アリス:ええ、いますけど。
チョウスケ:彼女は貴族の間では知る人ぞ知る稀代の温泉通と聞き及んでいる。全魔界の温泉マニアが『聖域』と呼ぶ秘湯がある。そこは余の許可が無いと入れぬ場所。仮同盟の証として許可証を出す故。その秘湯に行くと良かろう♪
アリス:有難うございます!マチルダ姐さんきっと喜びます♪
再び柚子の華
マチルダ:な、なんと!あの『聖域』と呼ばれる秘湯に入る許可が⁉︎
アリス:うん。『ゆっくりするが良い♪』って伝言も預かってるよ♪
マチルダ:うぅ・・・陛下にお仕えして・・・良かった!
アリス:私は杏達と姉妹水入らずで遊んでくるからマチルダ姐さんはゆっくりしてきなよ♪
マチルダ:は、はい!
部屋の外で気配を殺して聞き耳立てる桜
桜:(国王の許可無しでは入れぬ伝説の秘湯・・・か)
アリス:桜〜。そこにいるんでしょ?入ってきなよ。
部屋に入る桜
桜:流石歴代最強の傭兵のアリス・シルフィード。やっぱバレてたか♪
アリス:『元』が抜けてる。そういえばアンタも大の温泉好きだったね。付き添いという形だったら1人までなら良いって言ってたし。良いかな?マチルダ姐さん。
マチルダ:陛下が良いと仰るなら私は一向に構いませんよ。
アリス:だって。行ってきたら?
桜:それじゃ、お言葉に甘えさせてもらうよ♪
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