第259話天界からの協力者

 アオイ:国土争奪戦争トレイント共和国戦。白熱してましたね♪さて、今回は国土争奪戦争終戦時に起きた天界からの来訪者のお話。


 国土争奪戦争トレイント共和国戦前日 天界時間16:00


 天王界中枢 天王都ゴットクラウン カーヴァンクル工科大学


 天族科学者:やっぱカッコいいなぁ。クルーガー大臣♪


 研究員:それ魔界の科学雑誌『サイエンスジャーナル』ですよね。プレツィオーザ博士♪


 アオイ:彼女こそ今回の主人公ピエトラ・プレツィオーザ博士。天界宇宙最年少の鉱物学者。天使族で200歳(人界換算20歳)見た目は子供ですけど侮るなかれですよ♪


 ピエトラ:ありがとうナレーターさん♪


 研究員:ナレ・・・え?


 ピエトラ:あ、何でもない。こっちの事だから♪


 研究員:は、はぁ。


 ピエトラ:魔界じゃ、魔王と科学者はヒーローだからね!中でもボクは断然クルーガー大臣だよ!美人だ、しクールだし、スタイル良いし、カッコいいし。なんたって通り名が『学界の魔女』だよ!


 研究員:私の推しはなんといっても、エネルギー工学者のヨウ・皇博士ですね♪エメラルドグリーンの髪が綺麗ですよ!


 ピエトラ:君も分かってないなぁ。推しはクルーガーお姉様でしょ♪


 中央モニターに映るオペレーター


 オペレーター:プレツィオーザ博士。魔界シルフィード王国科学省から通信が入っております。


 ピエトラ:ほ〜い。繋いで〜。


 中央モニターがソフィアに切り替わる


 ソフィア:アンタが天界で噂に名高いプレツィオーザ博士かい?


 ピエトラ:ソ、ソフィア・クルーガー大臣!は、はい!ボクがそうです!


 煙管を咥えるソフィア


 ソフィア:おや、随分と可愛らしいお嬢さんだね♪


 ピエトラ:か、可愛いだなんてそんな♡


 ソフィア:さて、本題に入ろう。僅か200歳という若さで天界宇宙一の天界鉱物の生き字引と名高いアンタを見込んで頼みがある。


 煙管でピエトラを指し話すソフィア


 ソフィア:頼みはズバリ!ウチに来て『ある遺跡の調査』に協力してほしい。いわゆるヘッドハンティングってヤツだね。来るか来ないかアンタ次第。退屈させない事だけは約束するよ。どうだい?


 ピエトラ:行きます!


 研究員:返答早っ!


 ピエトラ:だってあの学界の魔女直々のお誘いだよ!断る方がどうかしてるよ!さっ、善は急げだ!


 足早に大学を出るピエトラ


 国土争奪戦争翌日 魔界時間7:56 シルフィード王国王都アイリス国際空港


 到着ロビー


 ピエトラ:着いたーー!


 ソフィア:着いて早々に元気な事だ♪


 ピエトラ:ソフィアお姉様♪自ら迎えに来てくれたんですか♡


 ソフィア:そりゃ、誘ったからにはね♪荷物届いてるから先ず家に行ってからにするかい?


 ピエトラ:ほ〜い♪


 トランスポートから住所を選択するソフィア


 ピエトラ:ほえ〜。魔界の科学技術は4界宇宙でもズバ抜けて発達してるのは知ってるけど。ホント乗り物乗らないんだ。


 ソフィア:まぁね。個人で車とか乗って車道走ってるのは上流階級の奴くらいさ。それにこっちが楽だからね♪


 操作パネルガイダンス:この住所はシルフィード王国閣僚の住所です。パスワードを入力してください。


 パスワードを入力するソフィア


 操作パネルガイダンス:続いて網膜認証を行います。画面中央のモニターに目を合わせてください。


 画面中央モニターを覗き込むソフィア


 操作パネルガイダンス:続いてタッチパネルに手をかざしてください。


 タッチパネルに手をかざすソフィア


 操作パネルガイダンス:最後に何か一言お願いします。


 ソフィア:今から帰る。


 操作パネルガイダンス:・・・・・パスワード、生体認証照合開始・・・・・・・お待たせしました。ソフィア・クルーガー様ですね。それではこれより転送を開始します。


 ソフィア:ホレ。終わったよ。ここに入りな♪


 ピエトラ:ほ〜い♪


 クルーガー邸


 ピエトラ:うおーーーー!スゲーーーーー‼︎大・豪・邸!


 ソフィア:置いてくぞ〜。


 ピエトラ:あ〜ん。待って〜!


 ソフィア:ここが今日からアンタが寝泊まりする部屋だ。好きに使いな♪食事は作ってやるから。


 ピエトラ:え!ソフィアお姉様自炊してるんですか⁉︎


 ソフィア:ああ。ここに来る前はあちこち転々としてたからね。自然と身についたよ♪


 ピエトラ:お姉様の手料理・・・・ゴチになりま〜す♡


 ソフィア:フフ♪さて。荷解きの前に悪いんだが、ちょっと来てくれるかい?


 ピエトラ:ほえ?


 クルーガー邸 研究棟


 ソフィア:これだ。


 ピエトラ:これは・・・何かの建造物の・・・一部?


 ソフィア:ご名答!アンタに協力してほしいのはこの遺跡の材質を調べる事だ。この建材は今のところ『魔界のどの鉱物にも該当しない』


 ピエトラ:う〜ん。詳しく調べてみないとわからないけど。先ずパッと見、ボクの知るどの鉱物にもヒットしないな〜。


 ソフィア:さて、これを見てどう思う?


 ピエトラ:ワクワクする〜♪


 ソフィア:上出来だ♪

















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る