第257話VSトレイント共和国(中編)
アオイ:UR級偉人連鎖発動で敗戦確実と誰もが確信した次の瞬間アリス女王は援軍要請権と偉人連鎖を発動します。果たしてその人物とは?それでは魔王少女物語257話スタートです。
アリス:援軍要請する国は。バンクフルト合衆国。そしてその人物は・・・
召喚に応じシルフィード王国陣営に転移し壇上に上がるハンガリー人女性
武崎アナ:こ、この方はもしや!
風間博士:間違いありませんね。ジョージ・ソロス氏の一人娘『アンドレア・ソロス』彼女もまた慈善家として1993年より中国におけるチベット人コミュニティを支援するため独自の財団を設立し活動しているほか、世界の貧困解決のため非営利のベンチャーファンドの評議員も努めています。良心ランクは文句なしのSSSのUR級。つまり・・・
武崎アナ:UR級偉人連鎖発動によりトレイント共和国側のUR級偉人連鎖を事実上相殺に成功する事になりますね!
審判:両国の偉人連鎖は同等のものである事は明らかであるため、両国先鋒・次鋒を無効とし、中堅より再開。ルールにより先に偉人連鎖を発動したトレイント共和国側は後攻に。先攻をシルフィード王国に移ります!
武崎アナ:ルール上偉人連鎖は一回きり。これで両国偉人連鎖が出来ないフェアな状態での再開ですね。
風間博士:そうとも限りませんよ。
武崎アナ:と言いますと?
風間博士:トレイント共和国側はまだ援軍要請権を発動していません。
武崎アナ:成る程、中堅・副将・大将の内2人がUR級ならまだトレイント共和国側にチャンスがある。しかも後攻になった事で援軍要請権の使い所を誤る危険性も薄くなるですね?
風間博士:その通りです!
シルフィード王国陣営
薫:これで敗戦免れたが、残り3人の内2人がUR級なら勝ち目ないぞ。
アリス:大丈夫!トレイント共和国側は『援軍要請が出来ない』から。
薫:どういう事だ?
アリスの心を読む薫
薫:成る程。そういう事か。それを知ってて『敢えて』援軍要請権とUR級偉人連鎖を同時発動させて相手のUR級偉人連鎖を相殺させたのか♪
アリス:そういう事♪
トレイント共和国陣営
トーマス:マズいな。
スティーブ:そうだね、あの不敵な笑み。間違いなくこっちが『援軍要請出来ない』のを知っている。
トーマス:どうする?こっちの参戦偉人の良心ランクはAAA・S・SSの3人しかいない。
スティーブ:叔父さん。
トーマス:降伏するのだな。
スティーブ:ああ。『優れた魔王は引き際を知る者の事を言う』だろ?
トーマス:伝説の魔王クロード・イブリース3世の格言・・・か。いいのだな?
スティーブ:ああ。悔いはない♪これ程清々しい敗戦は久し振りだよ♪
白旗を挙げるスティーブそして白旗を確認する審判
審判:それまで!トレイント共和国の降伏によりこの戦の戦勝国は・・・シルフィード王国!
武崎アナ:これは意外な展開です!トレイント共和国が降伏しました!
風間博士:おそらくUR級偉人連鎖で短期決着を考えていた上に対戦国であるシルフィード王国側の戦力を考慮した結果でしょう。しかもたった今入った情報によれば、援軍要請権を持っていても援軍要請出来る国が無いとの事でしたので。それを考慮すれば賢明な采配と言えましょう。
武崎アナ:しかし何故援軍要請が出来なかったのでしょう?
風間博士:トレイント共和国側の同盟国が敗戦続きで首都のテリトリーフラッグを敗戦により取られ滅亡したのが原因です。
武崎アナ:それは一体何があったのでしょう?
風間博士:私が得た情報によりますと。『3つの新興国』の快進撃があったとか。そして滅亡した国が偶然にも全てトレイント共和国の同盟国だったというわけです。
武崎アナ:成る程。トレイント共和国は援軍を要請したくても同盟国がなくなったから出来なかったというわけですね?
風間博士:その通りです。
武崎アナ:さあ、国土譲渡式が行われるようです。ここで一旦CMです。
後編へ続く・・・
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