第208話巨大遺跡の遺跡図

 アオイ:特殊光学迷彩によって姿の見えないクリスタルレイクの湖底遺跡。無限金庫の整理中1冊の本を見付けたの。


 魔界時間12:00 無限金庫内


 アリス:悪いねぇ、エドワード。金庫の整理に帝国兵まで手伝わせて。


 エドワード:気にすんなって。お前のご先祖には悪い事しちまったからな。これくらい良いって事よ♪・・・で?何でコイツまで居んだよ。


 アオイ:彼は博徒超大国ギャンブレット帝国のエドワード・ギャンブレット皇帝。彼の祖先は旧ファンドルフ合衆国の摂政だったの。


 ギリウス:それはこっちのセリフだ。ここは我が国が協力するから貴国は帰っても構わないのだぞ?金庫の扱いに関しては魔界宇宙で我が国に勝る国はあるまい。


 アオイ:こちらは魔界宇宙最大の金融超大国バンクフルト合衆国のギリウス・G・バンクフルト大統領。彼の祖先も旧ファンドルフ合衆国の摂政だったのよ。


 バンクフルト兵:大統領!


 ギリウス:どうした?


 バンクフルト兵:これを見てください!


 1冊の本を差し出すバンクフルト兵


 ギリウス:これは・・・古代魔界文字か。


 眼鏡型のデバイスの翻訳機能を使うギリウス


 ギリウス:クリスタルレイク・・・神殿・・・・図面⁉︎


 アリス:ちょ、ちょっと見せて!


 ギリウス:ど、どうぞ。


 アリスに本を差し出すギリウス


 アリス:この写真。クリスタルレイクだ。え?


 エドワード:どうした?


 本の写真の横に立体映像を投影するアリス


 アリス:両方を見比べてみて。因みに立体映像の方のは現代のクリスタルレイク。写真と同じ位置のものだよ。


 エドワード:おいおいちょっと待て!コイツは何の冗談だ?


 ギリウス:考えられるのは4000億年の間に『大きな自然災害にあって湖底に沈んだ』か或いは『建造した者達の手によって故意に沈められたか』だな。


 アリス:どちらにしても合点のいかない点があるんだ。


 ギリウス:と、いいますと?


 アリス:これ、クリスタルレイクから凄く離れたところにあと5つ遺跡があるんだけど。クリスタルレイクの湖底遺跡を含めて『6つで1つの巨大遺跡』なんだって。


 エドワード:まぁ、その辺は6カ国の超大国に勝ちゃあ判る事なんだろ?


 アリス:うん。


 エドワード:だったら先ずは遺跡図が見付かっただけでもかなり前進じゃねえか♪


 アリス:そだね。


 ギリウス:それにしてもこれを見たところ相当大きい遺跡になりますな。


 アリス:現代のクリスタルレイクの全体の映像と照らし合わせるとこの遺跡クリスタルレイクのほぼ全域くらいの規模だね。


 ギリウス:こちらで何か手掛かりがないか国に帰って調べてみます。


 エドワード:だな。コイツと俺んトコの国は元々1つの国だったんだ。探せば何か出てくるかもしれねぇな。


 アリス:そだね、2人共頼んだよ。


 ギリウス:お任せを!


 エドワード:おう!任せとけ!









  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る