第52話企業誘致
造船・運輸・金融・建設、各企業の誘致に次々と成功していく中で娯楽施設がない事に気付く財政大臣麗華。そこである企業の誘致をアリスに提案するのであった。
魔界時間12:00 王城女王執務室
アリス:山吹ホールディングス?
麗華:へぇ、結構大手の企業で特に1番の収入源というのが・・・
静香:『ブッキーファイターズ』でしょ♪
麗華:静香はん野球好きなん?
静香:野球は詳しくないけどサタンリーグで毎回優勝している強豪球団でしょ?
麗華:そうどす。その球団オーナーというのが山吹ホールディングス社長、山吹祈里(いのり)どす。
静香:女性球団でありながら名だたる強豪球団をものともしない強い球団って毎回ニュースで言ってたのを覚えてるわ。それがどうしたの?
麗華:実はその祈里はんはウチの古い友人でしてなぁ。
1週間前山吹ホールディングス本社
祈里:へぇ〜、球場をねぇ。自由に使わせてくれる代わりにその交渉に応じろと・・・
麗華:そうどす。ウチの国は観光資源も豊富やさかい、アンタの系列のホテルも建てられるし、アンタさんにとって得しかあらへんと思うねんけど。
祈里:そうね・・・じゃあもう一つ。
麗華:な、なんえ?
祈里:その球場の名は『アリススタジアム』にする事。これも良いかしら?
麗華:グ、グフフ。アンタも悪やねぇ♪
祈里:麗華程じゃあないわよ♡
そして現在・・・
アリス:えーーーーー⁉︎
麗華:しゃあないんよ〜。そうしないと誘致に応じないって聞かへんから。
静香:プププ、良いじゃない♪『アリススタジアム』
必死に笑いを堪える静香
アリス:もぉーーー!人事だと思ってー‼︎
麗華:どないしますん?魔界宇宙最強の球団オーナーの企業の誘致が成功すれば、この国の知名度は更に上がり、移民希望者も激増する事間違いなしやと思うんやけどなぁ・・・・チラッ
アリス:うーーーー!わぁかったよ!呑みます!その条件呑みますぅ!
麗華:だ、そうどすぇ♪
モニターに映る祈里
通信先の祈里:あざーーーーっす♪早速手続きに移らせてもらいますね♪
アリス:・・・・・・もう、好きにして。
麗華:1つ気になってたんどすが・・・
通信先の祈里:ん?
麗華:何で『ブッキーファイターズ』なん?ウチアンタの事幼稚園の頃から知ってはるけど、アンタのあだ名でそういうの聞いた事あらへんえ。
通信先の祈里:人界に行った時とある弁当屋に行ってね、そこで家の手伝いしてる子に感動して。そんでその子のあだ名が『ブッキー』だったから思い切って球団名を『ブッキーファイターズ』にしたら大当たり!ってなワケ♪
麗華:ほ〜ん。そないな経緯があったんかいな。そんな話初耳やわ。
通信先の祈里:そりゃそうでしょ。今初めて言ったんだから。
通信先の秘書:社長、そろそろお時間です。
通信先の祈里:ありゃ、もうそんな時間かぁ。じゃ、そういう事で!
麗華:ほなまた。
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