第42話海底の秘宝
雹楼河の聖夜祭復活計画を進めるにあたって天楼揉に飾る装飾について『あるもの』に白羽の矢がたった。
魔界時間11:00 王城会議室
セシル:・・・・・・・・・・
クラリス:『会場のレイアウトはこういう風になる』だそうですわ。
セシル:・・・・・・・・・・
アリス:うんうん『あとは麗華ちゃん達財政省の企業への呼びかけ次第だ』と。
麗華:そこはぬかりあらへん。
薫:同盟各国も良い返事を期待して良いぞ♪
アリスあとはあの巨大樅に飾る装飾かぁ〜。
マチルダ:それに関しては私に心当たりがあります。
アリス:ホント?マチルダ姐さん♪
マチルダ:えぇ、私が治めていた領海海底深くに『沈没船』があるのですが・・・
ソフィア:あぁ、聞いた事あるよ。旧ジュエルスター王国の王族専用艦『ダイヤモンズキング号』の事だろ?
マチルダ:そうです。その大半の宝石には『月照(げっしょう)石』が使われているそうです。
アナスタシア:月照石?
ソフィア:暗い所で輝く宝石さ。月の光を当てると更に美しく輝く事から月に照らされる石で月照石というのさ。
アリス:聖夜祭にピッタリの宝石だねぇ♪
マチルダ:ダイヤモンズキング号にはもう一つ、目玉となる宝石があるのです。
ソフィア:ソイツは『ホーリースター』の事だね。確か『星流石』を加工して出来た巨大な星形の宝石だったと記憶しているが?
マチルダ:はい、月照石と同じ種類の宝石でその輝きは月照石以上だとか。
アリス:じゃあもうキマリだね!レッツサルベージ♪
マチルダ:ただ、問題が2つ・・・
ソフィア:1つは深海10000000mの所にあるという事。もう1つは魔界宇宙最硬度を誇るダークマター鉱石さえも噛み砕く『スクラップシャーク』の群生海域という事だね。
マチルダ:はい、なので並みの潜水艦では直ぐにスクラップです。
中央液晶モニターに映るシャークハルト大統領
シャークハルト大統領:対スクラップシャークの潜水艦の建造我が国に任せてもらおう!
ソフィア:そういや、対スクラップシャークの潜水艦を建造出来るのは魔界宇宙でシャークハルト共和国だけだったね。
アリス:お願い出来ますか?
シャークハルト大統領:勿論!聖夜祭は個人的に楽しみですからな♪
アリス:有り難う御座います!
通信に割って入るカントリア王
カントリア王:ならば聖夜祭で使う料理の食材、我が国に任せてもらうブヒ♪
シャークハルト大統領:か、カントリア!今私がシルフィード殿と話していただろう!
カントリア王:誰がどのタイミングで話そうと関係ないでブヒよ♪
シャークハルト大統領:なんだとーーー!
アリス:な、仲良いですね。
シャークハルト&カントリア:良くない!
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