第40話天楼樅の聖夜
魔界は人界をこよなく愛している。そのためか魔界でもクリスマスを行うところはそう珍しいものではなく、シルフィード王国でもまた例外ではない・・・
雪白(ゆきしら)温泉郷滞在2日目 魔界時間10:00 温泉旅館 雪華(せっか)苑
アリス:いやぁ〜、マチルダ姐さんの浴衣姿絵になるねぇ♪
マチルダ:陛下こそよくお似合いですよ♪
クラリス:ホント、ブラックオーク族ならではの逞しい肉体美と美貌が浴衣を上手く引き立てて美しいですわ♪まさに生ける芸術♡
アリス:クラリスちゃん朝風呂行ってきたの?
クラリス:えぇ、湯船に浸かる習慣は私のところもありませんからクセになりますわぁ♪
マチルダ:おお!クラリス皇女殿下も判ってますね〜♪それはそうと、私もクラリス皇女殿下の前に朝風呂へ行ってきたのですが・・・
アリス:ん?どうしたの姐さん。
マチルダ:はぁ、それが風呂から上がって湯上りのコーヒー牛乳を飲もうと片付けていたら脱いだ下着が無くなってて。
アリス:ほぉほぉ、てな訳で麗華ちゃんマチルダ姐さんの下着返したげて。
麗華:ひ、酷いアリスはん!ウチが盗ったとでもいうんえ?
アリス:う〜ん、信じたいけど・・・そういう台詞はその袖からはみ出てる布切れしまってから言った方がいいよ。
麗華の袖から落ちる下着
マチルダ:間違いありません。残念ながら私の下着です。
アリス:麗華ちゃん・・・・下着ドロはないわぁ
静香:衛兵!
衛兵:ハッ!
静香:身柄確保‼︎
衛兵:大人しく来ていただきますぞ。大臣閣下!
手錠をかける瞬間もう片方の袖よりコーヒー牛乳の瓶が落ちる
麗華:あ!ウチのお宝〜
静香:・・・・・マチルダさん?
マチルダ:私が飲んだコーヒー牛乳の空き瓶です。
静香:ハイ、余罪出ました〜!麗華さんの荷物押収!
衛兵:ハハッ!
麗華:うえ〜ん!まだマチルダはんとお風呂入ってへ〜ん。
アリス:・・・・・・・・
マチルダ:・・・・・・・そ、そういえば、この国でもクリスマスはやるのですか?
アリス:うん!私が治める前から国をあげて毎年やってるんだって。
マチルダ:あの巨大樅でですか?
アリス:そだよ♪
アンナ:クリスマス?
アリス:あぁ、クリスマスっていうのはアンナ姐さんの孫にあたるイエス・キリストの誕生日を人界では世界規模でやってるんだよ。
アンナ:なんか不思議な気分です。私の孫の誕生日を祝うというのは。
アリス:そっか、クリスマスの時はアンナ姐さん居ないもんね。
アンナ:えぇ、ですがそれだけ孫が世界で愛されているという事を考えると祖母の私としては嬉しいものです♪
アリス:そだね〜♪
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます