魔王少女物語

第35話VSカントリア王国(後編)

　接戦続く国土争奪戦争カントリア戦、遂に決着がつく。

　武崎アナ:一進一退の攻防戦の続く前半戦、カントリア王国側はあと1人、対するシルフィード王国側はあと3人！これはシルフィード王国連勝確定か〜？

　カントリア王:負けても一切の悔いなし！我が国の大将はこの者でブヒ！

　壇上に上がる法衣の男性

　武崎アナ:おっとぉ？この方は一体何方でしょうか？

　OHNテレビスタジオ

　司会:武崎さん、とんでもない事実が判明しました！その方の正体は初代ローマ教皇『聖ペトロ』本名シメオン・バル・ヨナです！

　武崎アナ:これは凄い事になってきたー！SR(スーパーレア)級の偉人の登場だーーー！これはシルフィード王国の敗北かー？

　風間博士:これは分からなくなりましたねぇ〜、残り3人がSSSでもSR級相手では部が悪いですねぇ

　アリス:我が国もここで大将を出します。

　審判:そうなると、貴国は残り2人の参戦が出来なくなりますが？

　アリス:構いません！この人とはハンデ無しでやりたいのです！

　カントリア王:ハハハ！その意気や良し！ならば負けても悔いはないでブヒな？

　不敵な笑みを浮かべるアリス

　アリス:勿論です。カントリア殿！

　武崎アナ:これは前代未聞！勝利の確率を下げかねない申し出、これは面白くなってきましたーーー！

　風間博士:いやぁ〜、驚きましたねぇ。国力140兆相手にハンデ無しで挑むとは！

　審判:双方合意とみなします！それではシルフィード王国側大将前へ！

　壇上に上がる女性

　武崎アナ:おお〜っとぉ！これは眩いばかりの後光を放つ神々しい女性の登場！だーーー！

　風間博士:・・・・・⁉︎

　武崎アナ:どぉ〜されました？風間博士？

　風間博士:私の記憶が正しければあの方が出た時点でシルフィード王国側の勝利は確定と言わざるおえないでしょうなぁ！

　武崎アナ:それでは確認をとってみましょう。スタジオのジェームスさ〜ん？

　OHNテレビスタジオ

　司会:はい、現在閻魔庁に問い合わせているとこ・・・っと、たった今情報が入りました・・・・・⁉︎こ、これはカントリア王国側を遥かに凌ぐとんでもない事実が判明しました！そ、その方はアンナ様！かのイエス・キリストの祖母にあたり、聖母マリア様のお母上にもあたる聖人中の聖人、良心ランクSSSにして驚異のUR(ウルトラレア)級の超大物です！

　武崎アナ:こ、こここ、これは大変な事になりました！ここにきて驚異のUR級！これでシルフィード王国側の勝利が確定しました！メディア超大国グローバリア公国に続く2カ国目の超大国撃破だーーーーー！

　風間博士:これは驚きましたねぇ。まさかあんな『切り札』があったとは！

　審判:協議するまでもありませんな。では現時点をもって、シルフィード王国側の勝利を宣言します！

　カントリア王:ハハハ！爽快！爽快！こんな清々しい敗北は初めてでブヒ！

　審判:それでは・・・・・

　審判の前に出るバハムート族の男性

　審判:ド、ドラクロス外相⁉︎

　ギャラリー:魔界宇宙中央政府4宰相の一角、外交大臣リヒター・ドラクロス！ほ、本物だ！

　ドラクロス外相:シルフィード王国女王アリス・シルフィード、前へ。

　アリス:は、はい！

　ドラクロス外相:貴国の活躍実に見事であった！ではシルフィード王国女王アリス、貴国にカントリア王国領海グロッタ伯爵領『ブルークリスタル島』とその周辺海域を貴国の領海とし、その領主マチルダ・グロッタ伯爵を貴殿の配下とし、国力100万を進呈する！

　アリス:謹んでお受けします。

　OHNテレビスタジオ

　司会:これは物凄いサプライズでした！かく言う私もドラクロス外相の登場は知らされておりませんでした。それでは皆様、また次回お会いしましょう！司会は私、ジェームス・クラウンがお送りしました！