キミにノックアウト
カゲトモ
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俺の目の前には、とんでもないものがある。
『はなちゃんってさ、いろんなお店回るの好きよね?』
酒を作るセンスを磨くため、また話題のため、俺は色んな店に足を運んでいる。レストランや居酒屋、バーは当たり前で、美術館、博物館、映画館、雑貨屋や公園まで、店を開けている時間以外は何かを吸収するために動いている。
『でさ、はなちゃんに紹介したい店があるんだよね』
ミケは唐突にそう言った。この間の居酒屋で。
『ほら、好きだったわよね、あれ』
そう言って紹介したのはつい最近出来たカジュアルなダイニング。最寄駅から三駅離れたところにある。
落ち着いた佇まいのその店はシックな家具で統一されていて高級感があるが、敷居が高すぎず女性グループでも、家族連れでも、男性一人でもゆっくりと食事がすることが出来そうな空間だ。店員の態度もとてもいい。
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