解脱
焼却場の煙突から上がった煙と灰は、雲に紛れるものもあれば、上昇気流に乗りそのまま宇宙空間へと運ばれるものもある。
宇宙空間へと運ばれた灰の元素は長い年月を経てそこに漂う元素と融合し、その現象が累積して固形物となり、星を作った。
そしてまた月日が経ち、その星で生物が誕生したが、非常に劣悪な環境であった。
灰になる前の私は徳を重ね、悪事は全く行わなかったため、あるとすればだが、天国へ行くものだと思っていた。
しかし今、その生物となった私は地獄とも言える環境下で死ぬに死ねない辛い生命活動をおこなっている。
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