12.10「r.o.u.t.e.」




僕が国道三〇二号線で悲しみを感じていたと

き。どこかで星が流れていた。いつかの僕は

服飾販売員で、いつかの僕はピザ屋のドライ

バー。かき氷、唐揚げ、ホットドッグ売り。

掃除夫。ガソリンスタンド。事務員。営業。

サーバー。バーテンダー。環状線を走り続け

ても、あのとき君がいた場所には戻らない。

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