11.9「dawn」




あの絵の続きを描こう。あの絵は消してしま

ったんでした。そう僕はいつだって。僕はも

う眠らないと。頭痛薬を流し込んで生きてい

る。眠るための薬も飲もう。僕が眠りに就く

前に、君が起きてくる。君は、僕に眠って欲

しくないと、話しをしに来てくれる。いいよ

。僕はもう、言い訳も、ため息もやめよう。





―――――――――――――――――――🐈





眠れなかったので、少し暗い話を書いてしま

いました。『dawn』という掌編を書くの

は二回目です。夜明けは、眠れずに迎えるも

の。自己満足を140字に押し込めても、他

の誰も満足しない。習作だと割り切っている

けれど、何のための練習なんだろう。憂鬱が

白い陽射しに照らされて、目を閉じていく。




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