11.7「snow wood」




「耳を澄ますんです」プーが言った。「ほら

あの人がこちらを向きました」「あの人って

?」「冬です」プーは耳を付けて木に凭れた

。「何が聞こえるの?」瞳は空の上の方を見

ていた。やがて白い欠片が舞いおりてきた。

こうすると雪が降る音が聞こえると、プーは

真っ赤な鼻で言った。真っ白な息が零れた。





―――――――――――――――――――🐈





娘の勉強机の椅子に座っていた、大きなプー

さんのぬいぐるみが壁に凭れて、開いたドア

から壁に耳を付けているのが見えていました

。食事の用意をしながらそれがちらちら目に

入っているうちに、耳をすませというプーの

言葉を思いつきました。娘は椅子をプーに譲

って、ベッドで寝そべっているばかりです。




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