10.21「véhicule」




貴女が運転するなんて想像できない。その白

い細い指でステアリングを握り、無骨な物質

を軋ませる姿を。そう言う貴方を通り過ぎる

。ルーフの錆が指につく。私もこれが動くと

は思えない。古びた鍵がエンジンに火を点け

る。もうこの身体とこの車しか残っていない

。皺に覆われた足がアクセルを踏み込んだ。





―――――――――――――――――――🐈





書き進めるうちに若く美しい女性が年老いた

女性になりました。終わりが近づく街で、誰

かを(老女の娘でしょうか)助けに行くため

に錆びついた愛車に乗り込みます。通り越し

たのは若い頃の恋人か、感情を持っているか

のような青い相棒猫のアンゴルモア(AI)

。老いは美しく強く、未来はあると信じて。





―――――――――――――――――――🐈





10.31


補足の補足です。娘に編集を頼んで一緒に書

いていたときに、ちょうど140文字になっ

たので記念に載せました。色々な意味でおか

しいのですが色々な意味で私のツボにはまっ

てしまったのですみません。今日はハロウィ

ンですね。ハロウィンは一年の中でいちばん

好きなイベントです。ハッピーハロウィン!




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る