第2話「律の決心」2
◯数日後、律のバイト先の酒屋知多玄で。
社長「配達ぅ?じゃあ律、原付免許取りに行きな」
◯商業会館入口
律「あった!ここか…。運転免許試験場じゃなくって、こんなところで免許取れるのか?」
ナレ「解説しよう。律たちの暮らす街には大きな問屋街があり、働く従業員が原付免許を簡単に取れる様に、出張講習と学科試験が時々行われるのだ」
◯再び知多玄
社長「何点だった?簡単だったろ?」
律「98点でした」
社長「おー上等上等。俺が昔取った時は、2回おちてさ。最後は試験官がつきっきりで、間違った答え書くと咳払いしたり(笑)で、すれすれで通った」
律「社長は先代の若い時に丁稚で入ったんですよね」
社長は「そうよ、歩く叩き上げたあ俺のことだ。よし、カブの乗り方教えてやるよ。まずまたがってみな。右手が前ブレーキとアクセル、右足が後ろブレーキとキック。左足がギアチェンジだ」
律「左手は?」
社長「出前持ちが岡持ちを持つんだよ。最近の大学生はスマホいじりながらカブに乗る危ない奴もいるけどな。そんでキックしてエンジンかける。ちょいアクセルふかしてな。なんだよ上手いじゃないか。お前初めてか?無免で乗ってないだろな?」
律「へへっ、ドラマーですからね。こんなのちょちょいのちょいですよ」
社長「じゃあ早速配達メモな。頼むぜ新米丁稚」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます