Drip

鏡に映る自分の虚像に 本物を奪われるくらいなら 君の瞳をもナイフで突き刺し それでも君から離れないから


自己防衛的に拳をぶつけて

割れ飛び散ったいくつもの欠片は

どれもが鋭く尖っているのに


数を増やした虚像の中を覗き込む

丸い瞳から丸い宝石を零しては

揺るがない自分の信念を鳴らした



警告と 始まり 入混ざった



皆が君の言葉に触れる


渾沌から溢れる光


牙は血塗られる


幸せそうな笑顔が素敵すぎて



瞳に映る僕の実像が 偽りの言葉を振りかざしたら この唇をもふさいでくれないか 柔らかな嘘のくちびるで



絡ませた舌をその牙で噛み切って









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