第5話事件
俺達はこの周りの高校より広い防衛高校を案内してもらっていた。カフェテリアも広くグラウンドも広かった。そして最後の戦闘ルームに案内されていた。皆は戦闘ルームの戦闘場にいる。戦闘場があり周りには観客席がある。戦闘場には白のラインが入っておりサッカーコート並みの広さだった。荒笠先生が説明を始める。
「 このコートで、戦闘祭がやる。二人一組のペアで支え合い戦い抜く。放課後や喧嘩とかのステージとしても使う。だが不正はなしだ。正々堂々と戦ってもらう質問のある奴はいるか?」
荒笠先生は生徒に質問があるかと聞く。生徒を見るに質問はないようだ。戦闘ルームの見学が終わりクラスに着く。皆は疲れているのか、ため息をだす。
そこからは終わりのホームルームをやり皆下校する。ここの高校は全国から集まるので学校には寮がある。家が近い物は家に帰り寮暮らしの人は寮に帰っていく。俺はクラスのドアのあたりに立ちルシフェルを待つ。ルシフェルはクラスメイトの会話を終え響鬼の方に向かう。
「お待たせしました。帰りましょう響鬼さん」
「おう」
ドアを抜け階段を降りて靴箱に行き靴を取り出す。校舎の外に出て校門の方に向かうがそこには人集りがあった。どうやら喧嘩みたいだ。ルシフェルの手を握り人との間を進む。ルシフェルは少し赤くなっていたが俺の手を拒まず付いてきてくれた。人との間を抜け前に出た。そこには検事がいた。
検事の向かいにはいかにも悪だぜと思わせる3人組がいた。
「おいそこどけよ、その子に用があるんだからよ」
「彼女は用がないと言ってるが?」
「俺らにはあるんだよ。だからそこをどけよ、どかなきゃ痛い目見るぜ」
「無理だな、困ってる人は見捨てられない主義だからな」
「そうかそうかそれはかっこいいな!」
三人組リーダーは検事の腹を殴るが検事はそれを止める。だが後ろの木に飛ばされた。あれは食らったやばいな、普通の人間ならいちころだが検事は、
「これくらい大した事ないな」
「お前、アグレメントだな。なら潰し甲斐があるぜ」
リーダーの奴が詰め寄り検事の頭を掴もうとする。
これは流石に止めなきゃな。
響鬼は前に歩きリーダーの奴の腕を叩く。
「あん?誰だオメェ、止めに来たのか」
「いや〜先輩ここは戦闘ルームでやるのはどうですか?」
検事の実力も見たいしな
「今でもいいだろう。なら邪魔すんな」
「校則に引っかってめんどくさいことになりますよ?」
「ち、わかったよなら戦闘ルームまで来いわかったなガキ」
三人組はそのまま戦闘ルームに向かう。
「悪いな響鬼」
「喧嘩はなかった事にできなかったすまない」
「謝るな、俺は行ってくる。アイツらを正して見せる」
検事は立ち上がり戦闘ルームに向かった。響鬼も行こうとするが、
「検事さんの所に行くのですか」
「あぁ、検事の実力見ておきたいしな」
「なら私も行きます」
「家で飯作ってくれて言うのはダメか?」
「ダメです!」
「分かったなら行こう」
「はい!」
響鬼とルシフェルも戦闘ルームに向かっていった。
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