代理戦争

Iris

第1話:エピローグ

私「はい、お待たせしました中山です。お世話になります。はあ、明日までですか?って明日からゴールデンウィークじゃないですか?ほんとにいります?それ」

クライアント「・・・あ」

私「ですよね。休み明け3日ぐらいで資料送りますよ、はい。失礼します。」

女性社員「またですか?中山さん気持ちよく受け流しますよね。」

私「付き合ってらんね~よ、バカばっかでさ・・・カレンダー見てからほざけよって・・・」

女性社員「GWはどこかへ出かけるんですか?」

私「・・・あ~全然予定ないんだよね・・・西尾は?」

西尾「私は実家に帰省しますよ。」

私「いいな~お土産よろしく」

西尾「あれ?彼女いませんでしたっけ?」

私「あ~けっこう前にわかれたよ、西尾フリーだっけ?この後飲みに行く?」

西尾「おごりなら行きますよ」

私「・・・安いところならいいよ」

西尾「ごちそうになります、時間はどうします?」

私「定時あがりでいけると思う・・・**駅集合でいい?番号知ってたっけ?」

西尾「あ・・・入ってないかな、一応聞いときます」

私「090-****-****」

西尾「OKです」

私「じゃあ、またあとで」


居酒屋に入って当たり障りのない世間話をしていたら

1時間くらいで彼女は少し酔いが回ったらしく会社で話すよりも楽しそうに話す。

西尾「中山さんってアニメとかマンガみたりしまっす?」

私「ん?ああ嫌いじゃないよ、夜中に帰ってBSでアニメやってたらみるし・・・マンガは最近読んでないかな・・・推理小説とかは読むけど」

西尾「よかった、話が合いそう」

私「その質問ってかなり勇気がいるレベルだよね?下手すりゃ地雷だし」

西尾「ですよね」

照れながら笑った彼女がかわいかった・・・が、オタクか?

頬が赤いのは照れてるのか酔っているのかはわからないか・・・

昔見たアニメとか最近のアニメの話をした後に思い出したように

西尾「ゲームとかしたりします?」

私「スマホのゲームなら暇つぶしにたまにやるかな・・・すぐ飽きて消しちゃうけど・・・(オタクだな、まあいいけど・・・)」

西尾「最近リリースしたゲームなんですけどね、一緒にやりませんか?」

私「・・・いいよ、どんなの?」

西尾「MMORPGなんですけどね、ちょっと変っていて職業がなんでもありなんですよ」

画面を見せてもらう

私「RPGなんだ、このスマホで動くかな?まあいいや部屋に帰ったらWiFi接続でダウンロードするよ」

西尾「じゃあ私のユーザーIDと名前Lineで送っておきますね」

こういう話をしているときはスゲーかわいい笑顔で話すんだな・・・

こいつ意外とかわいいけど・・・フリーなのはオタクだからだな・・・

私「おすすめのジョブとかあるの?」

西尾「それが自由過ぎておもしろいんですよ」

私「?」

西尾「だから、おもしろいの考えてみてくださいよ」

私「やってみるよ」

西尾「これなら連休中もゲームの中で合えますよたぶん」

嬉しそうだな・・・まあいいか

私「そうだね」


彼女は明日予定があるらしく21時には切り上げたが意外と長い時間話していたようだ、帰る方向が同じで途中まで送ったら部屋が近所だったのも驚いた。


分かれてからコンビニで缶ビールを買って部屋に戻る。

缶ビールを開けながらアプリをダウンロード・・・長そうだなこれ・・・


TVを付けてもつまらないニュースしかやっていなかったのでPCを立ち上げてyoutubeで音楽を聴きながら・・・長げーなダウンロード・・・


缶ビールが1本飲み終わって2本目を開けた頃に

(あ、やっと終わった・・・オープニング長げー・・・)

(キャラ設定って・・・?あっ?なんだこれ)

[ジョブ名を入力してください(勇者、魔王入力可能)]

(お?意味わかんね~[選択してください]の間違いじゃねーのこれ?・・・はぁ?おもしろいの考えろって・・・ハードルあげんなよ、西尾・・・神とか悪魔もありか?つまんねーか?・・・これはいけるのか?)

[登録されました・・・ジョブ:魔王代理]

あ、マジか・・・

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