第4話 結局どうなった
「大丈夫なのか?足」
「もう大丈夫そう、ありがと」
「そうか、良かった」
先生はまだ動くなよ、というような目で俺と千歳を見ている。
「まだ安静にしてろよ」
「分かってるわよ、私もそこまで馬鹿じゃないから」
千歳が大丈夫だと知り、俺は教室へ向かった。教室では自己紹介が行われていた。
「では胡桃沢さん、お願いします」
「はい、皆さんごきげんよう、胡桃沢 麻と申します、これから一年間、仲良くしていただけると嬉しいですわ」
謎のお嬢様感。まぁそうなんだろうけど。
「じゃあ次、後ろの席の七星くんお願いします」
マジでか。俺の一番苦手なもの、それは自己紹介だ
「あ、えっと....七星伊月です、よろしくお願いします」
やめてくれ、その『え、もう終わり?』みたいな顔
「じゃ、じゃあ次」
ほらな、先生も気を使い始める、この空気は何度やっても慣れない。俺は別にコミュ障という訳ではない。話そうと思えば、誰とでも話せたりするわけだが、自己紹介だけはどうにもならない。
「あ、あと今はいないけれど、浅見千歳さんもクラスの一員だから、仲良くしてあげて下さいね」
結局、2年にはなれなかったみたいだな
「では、明日から皆で仲良く頑張っていきましょう!」
さて、ホームルームも終わったし、保健室行くか、伝なきゃいけないこともあるしな
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