2-6
「ちゃんと付いてこいよ」
リリの着替えの入った紙袋を手にしながら、ノインは器用に体を捌いて人の波を避け、目下の赤いハンチング帽子に声をかけた。この人ごみの中で、リリの帽子は丁度いい目印になる。リリもこの帽子を気に入っているようなので、カリーナには感謝しなければなるまい。
市に入ったノインらは今、食料品の販売エリアにいた。左右の露店には街の店でよく見る肉やパン、野菜の他に、ヴェストシティではあまり目にしない果物なども並べられている。また、内陸にあるこの街では珍しい海の幸もいくつか見受けられた。
(変わんねーな)
胸中で呟きながら、ノインは市の様子を眺める。
ノインは昔、一度だけこの朝市に来て買い物をしたことがあった。普段はこんな市など興味もないのだが、ソフィアに荷物持ちとして誘われたのだ。
あの時は荷物持ちと言われて顔をしかめたが、それも今となっては貴重な思い出だ。人の死という点において、五年という歳月は長いのか短いのか微妙なところであるが、ノインにはこの市での思い出が、つい最近のことのように思えてならなかった。
その後、ノインとリリはぶらぶらと市場を進んだ。これといって会話はしなかったが、リリは次々と目に飛び込んでくる商品の数々を物珍しそうに眺め、目を輝かせていた。
ノインはあわよくば何か、彼女の素性、あるいは記憶に繋がるものでも見つかればと思っていたのだが、残念ながら、そうしたことは全く無かった。
そしてしばらく経った頃、ノインの耳はある音を拾った。
――きゅぅぅ。
それは小動物が小さく唸るような音。雑多な喧噪の中だったが、音はしっかりと聞き取れた。
音の発生源に目を向けると、そこには、少し困ったように俯くリリの姿があった。
「……そういや、飯食ってなかったな」
ここに来るまで、二人は全く食事をしていない。リリはボスウィットが放った飴玉を口にしていたがその程度で、ノインも仕事が終わってから何も食べていない状態であった。家に帰れば何か材料はあると思うが、帰ってから調理するのも面倒臭い。
それに、忘れていた空腹感というのは、蘇ってくるとなかなかに耐えがたいものであった。
「ま、ここで食ってくか」
言うなり、ノインは顔を上げ、歩きながら周囲に首を巡らせた。幸いというか、今居るのは市場である。探さずとも、軽食を販売している屋台は見つけられるはずだった。
「お」
ほどなくして、ノインは香ばしい肉とソースの匂いを嗅ぎつけた。見ると、数メートル先に巨大な肉の塊をぶら下げた屋台がある。この街ではメジャーな、ドネルケバブの屋台だ。
「あれでいいか?」
「うん。いい」
返事と同時に彼女の腹の虫がもう一度、さっきよりも大きく鳴く。
どうやらよほどの空腹らしい。リリはもう一度困り顔を作って、こちらを見上げてくる。
「うし。行くか」
ノインは彼女の様子に小さく笑うと、屋台に足を向ける。
その後ろには、まるで飼い主に餌を求める子猫のような瞳で、リリが付き従った。
○ ○ ○
朝食を買ったノインとリリは、市場から少し外れ、人の少ない細い裏路地の入口に移動した。
着替えの入った紙袋は地面に置き、二人してケバブにぱくつく。
「ん。美味いな」
店選びは適当だったが、このケバブは値段の割にはボリュームもあり味もいい。リリもご満悦なようで、ものすごいスピードでかっ食らっている。
「あんま急いで食うと、喉詰めるぞ」
「…………」
その言葉に、リリはむぐむぐしながらこくこく頷く。
こうしていると、今や彼女は普通の少女にしか見えない。髪や目の色はともかくとしても、小綺麗な服のおかげで出会った時の貧相な感じはないし、記憶がないというのも、どうも実感が湧かない。故に、彼女がこんな自分と一緒にいることに違和感すら出てくる。
(なんつーか、ホント良かったのかね……預かっちまって)
実のところ、ノインはまだそのことについて迷っていた。
彼女はこの形で満足のようだが、成り行きとはいえ、彼女を預かったのは果たして正解だったのだろうか。彼女の今後を考えるなら、たとえ約束を反故にしようとも、今からでも公安か、もし何なら私営の孤児院にでも預けたほうがいいんじゃないかとも思う。彼女自身も記憶を無くしているし、思い出すような兆候もないので、自分たちが彼女の身元を特定できるのはいつになるかわからないのだ。
しかしそう考えていながらも、ノインは彼女の事を放り出せずにいた。赤の他人と割りきって接することができないのだ。
原因はあの感覚。
そしてそれは、約束を破ることになるとか、元いた場所が彼女にとって幸せなのかとかいう理屈よりも強烈に、ノインの心を縛っていた。
(似てる……よな。やっぱ)
簡単に言って、リリはソフィアに似ているのだ。
見た目は全く違うが、彼女の雰囲気や所作には何故か『彼女』の面影が感じられる。
最初、彼女に感じたあの謎の既視感はそういう類のものだ。これを確信したのは先刻、カリーナに向けられた彼女の笑顔を見たとき。気づいてしまえば明らかであり、ノインとしては決して無視などできるものではなかった。あえて言うなら、人の内面――漠然とした雰囲気が似ているということになるだろうか。
そして、そうした判然としない感覚の話であるくせに、ノインはこの『似ている』という感覚には確信を持っていた。カリーナとの別れ際にノインがぎょっとしたのも、一瞬、彼女を『彼女』だと認識しかけたからなのだ。彼女の存在がなぜソフィアを思い起こさせるのかはさっぱりわからないが、ノインとしては不思議であり、それでいて少々不気味な話でもあった。
しかしなんにせよ、ノインはこの面影のせいもあって、彼女のことが気がかりなのである。
面倒事なのだとは分かっていても、だ。
「お前、記憶ないこととか、不安じゃないのか?」
ノインは少し疑問に思ったことを彼女に尋ねてみる。
だがリリは食事の手を止め、頭上に『?』を浮かべるようにして首をかしげた。
「ノイン、一緒にいてくれるから、あんしん」
言い終わると、再びケバブをもぐもぐする。
「……はぁ」
ノインは小さく肩をすくめると、近くの壁にもたれかかった。そして自分のケバブをさっさと食べ終えると、包みをコートのポケットにねじ込んで、顎を上向ける。視線の先には路地の建物に切り取られた青空。何の変哲ないそれは、ただ在るままに、自分たちを見下ろしていた。
しかし、その時。ノインは路地の奥に何かの気配を感じた。
「……?」
リリも気づいたようである。
ちょうど食べ終わったケバブの包みを手にしたまま、ノインと同じ方向を見る。
そこからは微かに、しかし確かに音が響いてきていた。服や靴が擦れるような音と、乱れた息遣い。――誰かいるのだろうか。
ノインは腰のホルスターから〈ギムレット〉を抜き、警戒する。
すると直後、奥の曲がり角からそれは姿を見せた。
「あっ……っぐ……」
男だ。それもまだ若い。しかし、彼の右腕は食いちぎられたようになくなっていた。
彼は何かを告げるように数度口を開閉させると、すぐにその場で倒れた。彼の右肩口からは血が溢れ、石畳を侵食してゆく。
男は動かない。どうやら、死んだようだった。
「……魔法使いか?」
男を殺した犯人を予想し、ノインは前後、そして屋根の上までも警戒する。
彼の状況からして、襲われ、そして何とか逃げて、というところだろうか。
時刻はまだ早朝。魔法使いは夜明けに合わせていなくなるが、一斉に、確実に消えるわけではないのだ。今、この場にまだ残っているかはわからないが、いるならば、男の傷からしても割と近くにいる可能性がある。
(探してみるか……)
一応、夜明け後に魔法使い関係で何かあった時は公安の仕事になるが、もしあの化け物をそのまま放置して被害が広がったら、気分がいいものではない。
「お前はここにいとけよ」
ノインはリリにそう伝えると、着替えの入った紙袋を彼女に預けて、駆け出した。
倒れた男のところまで移動し、周囲を見回す。だが、そこにはなにもいない。一応、男の脈を確認したが、やはり彼は息絶えていた。
「……辿ってみるかね」
ノインはとりあえず、この男の血を辿ることにした。
これを辿れば、少なくとも男が魔法使いと遭遇した地点には辿りつけるはずだ。市の人間に避難を呼びかけるのが先かとも思ったが、確証もないのに下手に知らせて、大きなパニックになっても問題だ。
ノインは曲がり角や上空、そして左右に並ぶ建物の窓まで注意を払い、慎重に、しかし素早く路地を進んでゆく。
この辺りにある建物は企業の倉庫や事務所になっているものがほとんどであるようだった。そのため、こんな時間では人もいない。故に先の男が助けを呼んでも誰も聞きつけないし、その声も近くの朝市の喧噪にほとんど遮られてしまったのだろう。ただ逆に、こんな場所は魔法使いに襲われても仕方のない場所であるとも言えた。
ほどなくして、魔法使いは見つかった。
化け物は、街の隙間にできた薄暗い広場のような場所でこちらに背を向け、まるで地面を舐めるように四つん這いになって、何かをしている。
ノインは立ち止まり、近くに積んであった木箱の陰に隠れ、様子を窺った。
「……なるほど」
魔法使いは食事中だった。
体のパーツがバラバラなので正確にはわからないが、ここで犠牲となった人間の数は五人くらいだろうか。おそらく、最初に出くわした男の友人、知人なのだろう。どうも彼らは、無警戒にもこんな時間に数人の仲間とここでたむろしていたらしかった。その証拠に、広場にはまだ火を残す煙草の吸い殻や、中身の残った酒瓶がいくつも転がっていた。
「……一気にやっちまうか」
ノインは静かに物陰から出ると、気配を忍ばせて魔法使いに近づいた。
銃の有効射程を考えると、ここからでは少し遠い。ボスウィット作の弾丸は威力こそあるが、一般のものより弾頭が重いせいで若干射程が短いのである。
「…………」
近づく黒い背中。まだ気づかれてはいない。どうやら、昨夜の魔法使いのようなことはないらしい。相手は赤い血だまりの中で、目の前の大量の餌に夢中だ。
――あと少し。
ノインは軽く銃を握り直す。当然、セイフティは解除済み。
静かにトリガーに指をかける。
――もう数歩。
ノインは銃口を魔法使いに向け、ゆっくり、確実に照準を定める。通常弾なので、狙いは脳幹だ。
そして――。
「っ!」
魔法使いが背後の気配に気づくのと、ノインが銃の有効射程に入るのは同時だった。
魔性使いは四つん這いの姿勢のままで振り向いて目を開き、ノインを認識する。
が、攻撃はノインの方が早かった。魔法使いは頭部に弾丸を食らい、黒い血を噴き出して姿勢を崩す。振り向かれたせいで、当たったのは脳幹ではなかったが、構わない。
ノインはそのまま連続でトリガーを引き、魔法使いに間断なく銃撃を浴びせる。
次弾は、そのまま頭部に。
三射目はまた頭部。
四射目は何かをつかもうとするように動いた右腕に狙いを変えた。
五射目はまた狙いを変え、今度は逃げようと動いた右足に。
ノインは無言で、ほぼ一方的に攻め続ける。
そして、ある程度魔法使いが身動きできなくなったのを見計らうと、残弾をすべて頭にぶつけた。乾いた銃声が幾度も建物の間で反響し、空へと抜けていく。
そしてノインは弾倉が空になると、〈ギムレット〉の銃口を下げた。
眼前の魔法使いの頭部は半分以上破壊されている。比較的再生能力が低い個体であったらしく、動く様子もない。なんとか通常弾で殺し切れたようだった。
「……ふぅ」
ノインは念のため〈ギムレット〉の弾倉を予備のものと交換してから、魔法使いに歩み寄る。
魔法使いは赤と黒が不気味に混ざり合った血だまりに沈むように体を横たえていた。
被害者らの体は、ほとんど分解されており、そこらじゅうに腕や足、臓物がまき散らされていた。もちろん、生き残った者はいない。
最初に出会った男は、この場から生き延びていたわけだが、その彼も結局は死んでしまった。他にも逃げおおせた者がいるかもしれないが、表で目立った騒ぎも起きていないようなので、この一件での生存者はゼロなのであろう。
しかしそこで、ノインは魔法使いの様子に違和感を覚えた。魔法使いの体が、原形を留めたままなのである。
「くっ……!」
その理由を察したノインは素早く魔法使いに銃口を向ける。だがノインが照準するより僅かに早く、目の前の血だまりが黒い電流を纏った。そして色が混ざっていたはずの血は即座に分離し、黒い血の棘がノインめがけて伸びる。
正面から串刺しにせんと迫る漆黒の棘に対し、ノインはとっさにバックステップを踏んだ。
だが、躱しきれなかった。
棘は中途半端に構えられた〈ギムレット〉に当たり、ノインの手からそれを奪い取った。弾き飛ばされた銃は乾いた音を立ててノインの後方の地面を跳ね、滑る。
ノインは一瞬迷ったが、次の瞬間には回避の勢いそのままに身を翻し、銃を拾いに向かった。
だがそんなノインに、魔法使いは追撃してこなかった。感覚器官を優先的に再生したらしい魔法使いは広場の出口――ノインの入ってきた場所に向かって逃げ出している。脳が一定以上破壊されているため、体全体の再生はかなり遅いようだったが、それでもまだ動けるとは。
「っ……だから最近、しぶとすぎんだよっ!」
ノインは全力で〈ギムレット〉を拾い、逃げる魔法使いを狙った。
だがその時、ノインは魔法使いの逃走先に、赤い『目印』を見つけた。
――やめろ。
それを見たとき、脳内に浮かんだのはその一言だった。
――逃げろ!
息がつまり、言葉は出ない。
ノインは魔法使いに銃撃したが、相手も移動中だ。狙いはすんでのところで外れる。
乱射はできない。下手をすれば『彼女』に当たってしまう。
しかしその一瞬の迷いの間に、魔法使いはそこにいた少女に飛びかかった。広場の出口へ向かったのも、逃げるためというより、本能に従った結果――つまり、楽に食えそうな獲物を見つけたからであるらしい。
「ひっ……」
短い悲鳴。同時に、彼女は成す術なく魔法使いに組みつかれ、押し倒される。
リリが持っていた紙袋が放り出され、赤いハンチング帽子が音もなく地面に落ちた。
「くそっ!」
ノインはリリを捕獲したことで動きを止めた魔法使いに狙いを絞り、再び銃撃しようとする。だが、今一度引こうとしたトリガーは動かなかった。どうやら魔法を受けた際の衝撃と、さっきの銃撃で発射機構がいかれたらしい。
「こんな時にっ……!」
ノインは走った。銃がダメなら強引にでも魔法使いを彼女から引き剥がす。
襲われる瞬間の、彼女の怯えた表情が頭から離れない。『彼女』の面影を残す彼女が、『また』奴らの犠牲になるなど、許せるものではなかった。
――やめてくれ。
あと数メートル。しかし、それはやけに遠く。
――『もう』、殺さないでくれ。
あと数秒。しかし、それはあの化け物が人の首を噛み千切るのには十分すぎる時間で。
ノインは歯を食いしばり、必死に足を回転させる。
頭部の損傷からして奴の口は半分程度しか残っていないだろうが、その程度でも、小柄な少女一人を食い裂くのは容易いだろう。怯えたリリは手足さえ動かしていない。
「やめろおっ!」
しかし祈りも行動もむなしく、魔法使いはリリに食らいついた。彼女の肩付近から真っ赤な血が大量に飛び散る。あの小さな体に、それほどの血液が内包されているのが不思議に思えた。
ノインの顔から、一気に血の気が引いていく。
だが、その時だった。
赤い閃光がリリと魔法使いの間に走った。
「!」
突然のことに、ノインは足を止める。
その瞬間、リリを押し倒している魔法使いの背中に、何かが生えた。それは、少し歪な氷柱のような巨大な結晶。長さは二メートルほどで、太さにして三十センチはあるだろうか。それが、魔法使いの背中に対して垂直に突き立つように生えている。
――いや、違う。その結晶は、魔法使いの胸部から背中にかけてをざっくりと貫通しているのだ。ちょうど、彼らの心臓を突き通すような形で。
そして魔法使いの体は間もなくして体は砂塵となり、ペレットだけが残った。脳を破壊されて再生能力を鈍らされ、心臓まで破壊されたのでは、さすがの魔法使いもひとたまりもない。
そう。死んだのだ。魔法使いは殺された。
だがノインは、その事実を理解するのに数秒の時間を要した。
そしてノインは見た。
涙を流し、息を荒げながらも上半身を起こしているリリ――彼女の肩口から真っ直ぐ生えた、二メートルほどの赤い氷柱のような結晶を。
「お前……」
ノインは驚愕の表情を浮かべたまま、声を絞る。今しがた魔法使いを貫いたのはこれだろう。
そして次の瞬間、その結晶は赤い電流を伴って、肩に繋がる部分が液体――人と同じ赤い血に戻った。結晶はリリの肩口からぽっきり折れるように外れ、地面に転がる。
その在り様は、色こそ違えど『魔法』に似ていた。
(……っ、そうだ!)
突然の事態にしばらく呆けていたノインだったが、ふと彼女が怪我をしている事実を思い出した。彼女に駆け寄り、屈んで、左肩――噛みつかれたと思しき箇所に目をやる。
しかし。
(……なんでだ)
そこには傷が全く見当たらなかった。
結晶が突き破ったせいで服は大きく破れていたし、血塗れてもいたが、それだけである。どれだけ探しても、傷口は見つけられない。血が流れ出ているような感じもなかった。
……噛みつかれていなかったのか?
いや、それはない。この赤い血は明らかに噛みつかれたからこそ出たものだ。
ならば、どうして。
だがしばらくして、ノインの脳裏に一つの推測が浮かんだ。
噛みつかれたとしても、驚異的な再生能力でその傷を回復したとすれば、おそらくこうなる。当然、人間にそんなことはできないが、それが可能な生物をノインは知っていた。さらにその生物は、彼女がそうしたのと同じように、血を操る。
するとそこで、リリはノインに弱弱しく抱きついた。
怖かったらしく、ノインのコートをぎゅっと掴み、すすり泣いている。だがノインは両手を彷徨わせたまま、どうしていいかわからないでいた。
そしてぽつりと、言葉を発する。
「……お前……魔法使い……なのか……?」
しかしその問いに彼女は答えず、ただ肩を震わせるばかりだった。
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