第22話「痛みの記憶2」


苦しさ、痛み

それで自分を守るものが全て剥がされ

生身の体

もう、何もない


神様 私に与えてくださったものは

全て崩れ 持って行かれてしまいました

自信は失せ 思い出も傷がつき

苦しみ 痛みだけ

残ったものはそれだけです

神様 愛しぬくことを私は選ぶ

この苦しみ 痛みだけ

私を守るものはなく 凍てつく寒さと 暴風の向かい風

一筋の希望すら まだ見えぬなか

ただ歩くのです

それか ただ待つのです

苦しみ 痛みと共に

ただ…


人生の価値を疑うとき

意欲が失せ、希望もないとき


「何もない!」と叫ぶ

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