第18話「暴風と大雨の中、愛し合うことの難しさ」
心の扉の前で、感じていたこと
心の交流の先を考えていた
他人の心と、自分の心
触れ合いのこと
助け合いのこと
お互いの、こと
心で話し合う
表面的な儀式でなく
どう成りたいんだろう?
お互いの間に、橋を架ける
今日見た、大雨の後の、虹のような
雨上がりの、あの気持ち
その日、夜に顔を合わせて、食事をして、互いのこれからのこと
そのために、自分の心の奥を打ち明けることをするはずだった。
午前中に送って、返信を待ち、来ないまま、20時近くになり、電話を掛けた。
留守番電話。メッセージを入れる。30分ほど待ち、また電話をしてみた。
留守番電話。メッセージを入れる。「心配です。連絡ください」と。
そのあと、返ってきたメールには、彼女の予定があり「メールで良ければ」と。
僕が心配する気持ちと「どうして!?」と、
彼女が遅れた対応を取り続けることの真意を問うメールを送った。
彼女の考えていたことが送られてきた。
僕への気持ちに触れていないようで、
僕が感情的になり、また、心の憤怒を感じた。
僕の「心」そのものに、なぜ触れてくれないのか?
僕という人間を…
それを賭けて、送った。
そして
「身を引きたい」
とのメールが送られた
そこから、彼女との関係を繋ぎ止めるために、
やるべきこと
出来ること
僕が、僕という人間が出来ること
僕は、自分のこれまで言葉に綴ってきた全ての時間、
自分が詩作を通じて取り組んできた全ての価値を賭けて、
今、ここで
自分のこれまでの歩みや
僕が育ててきた「心」
僕自身の価値をかけて、
メールに言葉を綴り、込めて、送り出した
「考えたい」
というメールが送られ
僕は、僕自身がどのような人間かを綴り、返した。
そこで一旦、停止した。
また、僕の人生が、僕の足を引っ張るのか?
僕のマイナスな経験たちが
失敗談たちが
試行錯誤してきた歩みが
その日、僕の全てを賭けた
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