第7話「身近な痛み」

痛みが

ひとつ


 庭先に落ちていた


痛みが

ふたつ


 玄関先のポストに入ってた


痛みが

みっつ


 みっつ溜まると、身近なものに成り代わった



痛みが

よっつ

 

 届け先のいないことに気づいた


痛みが

いつつ


 肌身離さず持ち歩いた


痛みが

むっつ


 それに合う服がなくなった


痛みが

ななつ


 影に映る自分の姿に視えた


痛みが

やっつ


痛みが

ここのつ


痛みが








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る